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幼稚園受験はいくらかかる?準備や対策は?分かりやすく解説します!

2024/11/22

かかる

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赤ちゃんが成長していくにつれて、幼稚園に関する話題が増えてきますよね。もしかしたら幼稚園受験についても、ふと耳にしたことがあるかもしれません。実は幼稚園によっては入園前に受験を設けているところがあります。しかし、この幼稚園受験、受験がない幼稚園に入園する場合とどう違うのでしょうか。本記事では幼稚園受験のメリット・デメリットや幼稚園にかかる費用、受験内容、準備しておくべきことまで、まとめて解説します。

幼稚園受験とは?

幼稚園受験の話をする前にまず、幼稚園と保育園の違いについてご説明します。幼稚園は子どもに教育を提供する施設で、保育園とは異なり教育に重点を置いています。幼稚園は義務教育ではありませんが、学校教育法で定められた「幼稚園教育要領」に基づいて運営されています。小学校入学前の3歳以上の子どもが通うことができます。
幼稚園受験とは、特定の幼稚園に入園するために行われる試験のことで、特に国立幼稚園や人気のある私立幼稚園で行われることが多いですが、最近では、地域の私立幼稚園でも入園人数を制限するために試験を実施することがあります。

幼稚園受験のメリット・デメリットは?

幼稚園受験を実施する幼稚園では、独自の教育理念に基づいて特色のある教育が行われていることが多く、早期から充実した教育を受けることができます。また、大学の付属幼稚園の場合は、そのまま中学・高校・大学へと進学できる「エスカレーター式」の制度があり、子どもの将来的な進学の負担を軽減することができます。
一方、受験がある幼稚園は経済的な負担が大きくなります。受験対策の費用がかかったり、入学金、授業料などの費用が高い傾向にあります。また、受験対策や入園前の準備は、子どもにも負担がかかります。
エスカレーター式の進級制度を利用する場合、子どもの環境の変化が少なくなるため、それがメリットにもデメリットにもなり得ます。子どもの性格や適性をみながら、どのような子どもに育ってほしいかを考えて、それに見合う選択をすることが重要です。

幼稚園受験はいくらかかる?

では、幼稚園を受験するにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。ここからは、公立幼稚園と私立幼稚園の費用を比較してご紹介します。
令和3年度の文部科学省の調査によると、幼稚園に入るまでにかかる費用は、主に入学検定料、入学金、授業料、通学用品、納付金などがあります。入学検定料の平均値を比較すると、公立幼稚園は36円、私立幼稚園は708円です。公立と私立で大きく異なりますが、他の費用と比べて金額自体が安いため、あまり気にならない差だと思われます。
しかし、入園時に支払う入学金や授業料、通学用品、納付金などを含めた学校教育費の平均は、公立幼稚園が61,156円、私立幼稚園では134,835円となり、大きな差が生じます。
さらに、家庭内学習費などを含む学校外活動費や学校給食費も合計すると、1年間の学習費総額の平均値は、公立幼稚園が165,126円、私立幼稚園が308,909円です。このように比較してみると、私立幼稚園にかかる費用はかなり高額であることがわかります。

公立幼稚園 学習費総額 165,126円
学校教育費 61,156円
学校給食費 13,415円
学校外活動費 90,555円
私立幼稚園 学習費総額 308,909円
学校教育費 134,835円
学校給食費 29,917円
学校外活動費 144,157円

出所:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」のデータをもとにアセットマネジメントOne作成

一方で費用を抑える方法もあり、2019年10月から、幼稚園、保育所、認定こども園などの利用料の全額または一定額の無償化が始まっています。一度耳にしたこともあるかもしれませんが、この制度は私立幼稚園でも適用されることがあるため、入園を検討する場合は事前に確認しておくことをお勧めします。

幼稚園受験はいくらかかる?

受験の準備や対策はどうすればいい?

ここからは、主な試験内容や事前に準備しておくべきことをご紹介します。
幼稚園受験の試験内容は幼稚園によって異なりますが、主に「考査」と「面接」に分けられます。考査は実技試験で、保護者から見えない部屋で自由に遊ばせたり、運動やパズル、片付けなどの課題を与えるなどして、子どもの取り組みの様子を観察します。面接は、子どもだけで受ける場合もあれば、保護者と一緒に受ける場合、または保護者のみが受ける場合もあります。一般的によくある質問項目や服装の例は下記の通りです。面接では、家庭での教育方針や志望動機などが確認されることもあります。服装は子どもの分も含めてフォーマルなものがあると無難です。試験内容をよく把握し、準備しておくことが大切です。

【よくある質問事項】

  • 志望動機
  • 子どもの性格(長所や短所)
  • 子どもの好きなことや苦手なこと(遊びや食べ物など)
  • 子どものアレルギーや健康状態
  • 子どもの成長(オムツが外れているか、着替えが出来るかなど)
  • 通園方法
  • 家庭での教育方針
  • 幼稚園への逆質問 など

【服装の例】

  • 保護者 スーツまたはフォーマルなワンピース(スーツの場合、上は白のYシャツ・ブラウス・カットソー)、ジャケット、落ち着いたカラーの革靴・ローヒールパンプスなど
  • 子ども 半ズボンとジャケットのセットアップ、フォーマルなワンピースとカーディガン、ローファーやバレエシューズなど

出所:各種情報をもとにアセットマネジメントOne作成

また、入園までのスケジュールを把握し、早めに情報収集を始めることをお勧めします。幼稚園によって日程は様々ですが、早いところでは前年の6月頃から見学会や体験入園が始まります。幼稚園受験では、園の特色によって求められる項目が異なります。幼稚園受験はネット上の公表情報も少なく、園からの情報公開も制限されていることが多いです。見学会や体験入園を通じて入園後の生活についても確認できるため、希望する幼稚園の状況や様子を事前に知っておきましょう。

幼稚園受験にかかる費用と準備しておくべきことをご紹介しましたが、大切なのは高度な教育を受けさせることではなく、子どもと保護者にとって納得のいく幼稚園を選ぶことです。初めての幼稚園受験は焦ってしまうことも多いものですが、費用や受験に必要なものを早い段階から知っておくことで、ご家庭にとって最良の幼稚園選びをしていただければ幸いです。

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