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定年後の未来を描こう!60代から始める仕事と生活の新スタイル

2025/07/03

ふやす

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60代で定年を迎えると、多くの人が新しい生活のスタートラインに立ちます。これまでの仕事から解放される一方で、次のステップに対する不安もあるでしょう。しかし、定年後の生活は新たな冒険の始まりともいえます。本記事では、これまで培ってきた経験やスキルを活かしながら、収入を確保し、健康を維持し、充実した生活を送るための具体的な方法をご紹介します。

本記事を読むことで、収入面、健康面、精神面の不安が解消され、定年後の生活が楽しく充実したものになるという、より前向きな気持ちになるでしょう。定年後も輝き続けるための具体的なステップを知り、新たな挑戦が待っている未来を思い描きながら、ぜひ読み進めてみてください。

定年後の仕事選びのポイント

定年後の仕事選びは多くのシニアにとって新たな挑戦となります。以下の2つのポイントを意識することで、仕事内容、待遇の両面でより納得のいく仕事を見つけやすくなります。

  1. ①これまでの経験やスキルを最大限に活せること
  2. ②シニア需要のある職種や業界であること

実際に仕事を選ぶ前に、まず自分の経験やスキルの棚卸を行い、得意分野や興味を再確認してください。例えば、長年営業職として培ったコミュニケーション能力や交渉力は、コンサルタントやアドバイザーとしての仕事に役立ちます。管理職としての経験がある方は、企業内外でリーダーシップ研修やマネジメントトレーニングの講師としての道も開けます。

また、自分の趣味や特技を活かすという切り口もあります。例えば、料理が得意な方は、料理教室の講師やケータリングサービスを始めることができます。また、ガーデニングが好きな方は、庭の手入れやガーデニングアドバイザーとして活躍することも可能です。これらの仕事は、自分の好きなことを仕事にすることで、楽しみながら働くことができます。体力的な面で不安を感じるようであれば、短時間で働けるパートタイムの仕事を探すのも一つの手です。

需要のある職種や業界も見逃せません。現在、シニア世代を積極的に採用している業界には、介護や教育、観光業などがあります。特に、介護業界では人生経験豊富なシニア世代の存在が求められており、資格取得を支援する制度も整っています。

仕事を探す際は、地域の求人情報やインターネットの求人サイトを活用することが効果的です。特に、シニア向けの求人サイトでは、シニア世代に適した職種が多く掲載されています。また、東京都のシニア就業応援プロジェクトのように、各都道府県でも高齢者の就労支援などを行っています。こうした情報を積極的に調べることで新たな道が開けるかもしれません。

このように、定年後の仕事選びは自分の経験・スキルとシニア需要の2つのポイントを意識して探すことが大切です。家族や友人の意見やアドバイスも参考にすると、自分に最適な仕事を見つける手助けになります。定年後の新しい仕事探しは未知の世界への一歩ですが、自分の経験やスキルを信じて積極的に挑戦してみましょう。以下に経験・スキルの棚卸に役立つチェックシートを掲載していますので、ぜひご活用ください。

【 経験・スキルの棚卸シート(一例)】

経験・スキルの棚卸シート(一例)

※上記はあくまでご参考であり、全てを網羅するものではありません。

正しい年金の受け取り方とは?

定年後の生活を安定させるためには、収入源を確保することが重要です。そのために、仕事と合わせて考えておきたいのが年金(公的年金、企業型DC、iDeCo等)です。年金は、多くのシニアにとって主要な収入源となりますが、その受け取り方や開始時期によって受け取れる金額が大きく変わる場合もあります。

年金をなるべく多く受け取るための基本方針として「一度に多くを受け取らず、なるべく均等に受け取る」ことが挙げられます。なぜなら、年金は雑所得として扱われ、一定金額を超えると課税対象になるからです。このため、企業型DCやiDeCoを働きながら年金形式で受けとり、公的年金は繰下げ支給にするなどの戦略も考えられます。

ただし、企業型DCやiDeCoを一時金として受け取れば退職所得控除の対象になることや、年金繰下げ支給には加給年金が支給されない、在職老齢年金制度で減らされた額は増額されないなどデメリットもあることを踏まえると、一概に「企業型DCやiDeCoは年金形式で受け取る」や「年金は繰下げ支給する」が正解とは言い切れず、実際の最適解を出そうとするとかなり複雑になります。場合によっては専門家に相談することも検討しましょう。

退職金と確定拠出年金の受け取り方については「退職金と確定拠出年金の賢い受け取り方とは?~時期や方法で大きく変わる税金~」の記事で、老齢年金の繰上げ・繰下げについては「FPシリーズ(2):老齢年金の繰上げ・繰下げ、後悔しないための考え方は?」の記事で詳しく解説しているので併せて参考にしてみてください。

定年後の投資の基本戦略とは?

定年後は時間にゆとりがあり、退職金も入るため、定年を機に本格的に投資に取り組みたいと考える方も少なくないと思います。

定年後の投資においては、現役時代と比べて「失敗しても取り返す時間がない」、「追加資金が見込めない(むしろ取り崩しが前提)」などの観点から、リスクをより慎重に管理することが求められます。このため、まずは大きなリターンではなく、小さくても安定したリターンを目指すことが定年後の投資の基本戦略となることを押さえてください。

投資の王道としてよく挙げられる株式投資や不動産投資は、「退職金を大きく増せる可能性がある」、「比較的大きな定期収入を見込める」などのメリットがあるため、魅力的に感じるかもしれませんが、その魅力に応じたリスクもあります。最悪の場合、株式投資では企業が倒産し価値がゼロになるケースや、不動産投資では借り手が見つからず費用だけがかさむケースも考えられるのです。リスクも含めてしっかりと学んだ上でチャレンジするようにしましょう。

もう一つ、投資の王道としてよく挙げられるものに投資信託があります。投資信託とは、多くの人から集めたお金を専門の運用会社がまとめて管理・運用し、利益を分配する金融商品です。一般的に投資信託は、大きく3つのメリットがあります。

  1. ①少額で多数の銘柄や資産に分散投資できる
  2. ②運用をプロに任せられる
  3. ③個人では投資しにくい資産に投資できる

もちろん、投資信託についても相応のリスクはありますが、株式投資や不動産投資と比較して低リスクの傾向にあり、投資初心者でも手軽に始められる代表的な投資先として広く知られています。

【 投資信託の仕組み(イメージ)】

投資信託の仕組み(イメージ)

※画像出典:投資信託協会

このため、定年後はまず投資信託への投資を検討しつつ、自身の経験や知識に合わせて他の投資もチャレンジしてみるのがよいのではないでしょうか。アセットマネジメントOneでは様々な投資信託を取り扱っており、当社のファンド検索ページで投資信託にはどのような種類があるか具体例を確認することができます。

投資タイミングについても一括で投資するのではなくタイミングを分散して投資するなど、リスクを軽減する工夫があります。投資金額、投資先、投資タイミングの3点それぞれでリスクを抑える工夫をすれば、安定したリターンを目指す投資にグッと近づくことができるようになるでしょう。

健康を保つための運動と食事のコツ

いくらお金があったとしても、それを有意義に使える身体がなくては意味がありません。定年後の健康は現役時代以上に貴重なものであり、健康を保つことは医療費の節約にもつながります。ここでは、定年後の生活を健康的に過ごすための運動と食事について考えてみたいと思います。

【 年齢階級別医療費(年間自己負担額)】

年齢階級別医療費(年間自己負担額)

※上記は令和4年度実績に基づく推計値です。

※上記は過去の情報であり、将来の結果を示唆・保障するものではありません。

出所:厚生労働省のデータをもとにアセットマネジメントOne作成

運動のポイント

まず、運動についてです。運動は身体を健康に保つだけでなく、心の健康にも良い影響を与えます。例えば、毎日の散歩は簡単に始められる運動です。30分程度の散歩を日課にすることで、心肺機能を高め、筋力を維持することができます。続けるためのコツとしては、好きな音楽を聴きながら歩いたり、季節の変化を楽しむことで、飽きずに続けられます。また、ウォーキングは関節への負担が少なく、シニアにとって理想的な運動です。ウォーキングを続けるためには、歩くコースを時々変えて新鮮さを保つことや、友人と一緒に歩くことでコミュニケーションを楽しむことなどが効果的です。

さらに、ヨガやストレッチもおすすめです。これらの運動は柔軟性を高め、リラックス効果も期待できます。特に、朝の時間を利用して軽いストレッチを行うことで、一日の始まりを爽やかに迎えることができます。続けるためのポイントは、無理をせず自分のペースで行うことと、呼吸を意識しながらゆっくりと動作を行うことです。地域のスポーツクラブやコミュニティセンターで開催されているシニア向けのクラスに参加するのもよいと思います。同じ年代の仲間と一緒に運動することで、モチベーションも維持しやすくなります。クラスに参加することで、定期的なスケジュールができ、自然と運動習慣が身につきます。

食事のポイント

次に、食事についてです。改めて、健康的な食生活の3つのポイントを確認しましょう。

  1. ①バランスの取れた食事:野菜や果物を積極的に摂る。
  2. ②砂糖や塩分の摂り過ぎに注意:加工食品や外食は控えめに自炊を心がける。
  3. ③充分な水分補給:1日に1.5から2リットルの水を飲むようにする。

野菜や果物にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、免疫力を高め、細胞の老化を防ぐ効果があります。特に、ほうれん草や人参などの緑黄色野菜はシニアの健康維持に最適です。これらの野菜には抗酸化物質が豊富に含まれており、関節痛や慢性疾患の予防に役立ちます。また、魚や鶏肉、大豆製品などの低脂肪で高タンパクな食品を選ぶことで、筋肉の維持に役立ち、心臓病のリスクも減少します。特に魚には不整脈などの心血管疾患に対する効果も期待できます。

手軽にバランスの良い食事を取るためには、冷凍野菜やカット済みの野菜を利用することが一つの方法です。これにより、調理の手間を省きつつ、栄養価の高い食事を簡単に準備できます。また、週末にまとめて料理を作り置きすることで、平日の食事の準備が楽になります。例えば、スープやシチューなど、野菜やタンパク質をたっぷり使った料理を作り置きしておくと便利です。味付けは、しっかりダシをきかせると塩分を控えめにすることもでき、また、ハーブやスパイスを使って風味を加えると食事が楽しくなります。

また、毎日の十分な水分補給を心がけることも大切です。高齢になると喉の渇きを感じにくくなるため、意識して行うようにするとよいと思います。適切な水分補給は脱水症状や便秘を防ぎ、体調を整える効果が期待できます。

定年後の生活を元気に過ごすためには、運動と食事の両方に気を配ることが大切です。日常の中で無理なく続けられる方法を見つけて、健康的な生活を楽しみましょう。

食事のポイント

生活を充実させる趣味やレジャー

定年後を豊かに過ごすためにはモチベーションの維持も大切です。現役時代と比較して自由な時間が増えるため、「余暇をいかに楽しく過ごすか」の重要性はより大きくなります。このため、趣味やレジャーについても一度じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

趣味を楽しむために

これから新しい趣味を見つけたいと思っている方は、まず自分の過去の経験や興味を振り返り、どのような活動が好きかを考えてみてはいかがでしょうか。また、SNSやインターネットを活用して、自分に合ったコミュニティやイベントを探すのも効果的です。例えば、ガーデニングが好きな方は、地域のガーデニングクラブに参加して同じ趣味を持つ仲間と交流するのも一つの手です。

趣味を続けるためには、自分のペースで楽しみながらやりがいを見つけていくことが重要です。例えば、料理が得意な方は料理教室を開いたり、地域のイベントで料理を披露したりすることで、新しい人間関係が生まれてやりがいを感じられます。音楽やアートに興味がある方は、地元のコンサートや美術展に足を運び、同じ趣味を持つ人たちと出会いうことで新しいインスピレーションを得ることができます。SNSなどで活動成果を発信するのもよいでしょう。

レジャーを楽しむために

旅行やレジャーは何をしても楽しいものですが、シニアの場合は体力や健康面にも考慮し、「無理のない範囲で楽しめる」という視点も持つとよいと思います。旅行先を選ぶ際には、自分の興味や体力に合わせた場所を選ぶことが大切です。例えば、自然を満喫したい方には、温泉地や山間部のリゾート地がおすすめです。静かな環境でリラックスでき、心身のリフレッシュにもなります。一方、都市部では美術館や博物館巡りなどが、比較的歩く距離が短く、体力に自信がない方でも安心して楽しめます。さらに、シニア向けのガイドツアーを利用すると、専門的な解説を聞きながら観光を楽しむことができ、知識も深まります。

費用面では、シニア割引を活用することがポイントです。交通機関や宿泊施設、観光地などでお得に旅行を楽しむことができます。インターネットで「シニア割引」「シニアプラン」などのキーワードで検索すると、多くの情報が見つかります。旅行サイトや観光地の公式サイトをチェックしてみましょう。また、地域の情報誌や広報誌にはシニア向けの割引情報が掲載されていることがあるため、こちらも定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか。

ボランティア活動のすすめ

余暇の過ごし方として、ボランティア活動もおすすめです。地域のボランティア団体に参加することで、社会に貢献しながら新しいスキルを身につけることができます。インターネットで検索すれば様々なボランティア活動の募集を見つけることができますが、例えば、東京都が支援する東京ボランティア・市民活動センターからもボランティアの募集を探すことができます。猫の譲渡会やライター、子供の学習支援など、自分の興味に合ったボランティア活動なら楽しく続けられると思います。

趣味、レジャー、ボランティアと、これらの活動を取り入れることで、定年後の生活をより充実させることができます。自分に合った趣味やレジャーを見つけ、楽しみながら続けることで、心身ともに健康で豊かな生活を送ることができるのではないでしょうか。

ボランティア活動のすすめ

まとめ:定年後の充実した生活を送るために

定年後の生活を豊かに過ごすためには、仕事選び、年金の受け取り方、投資戦略、健康維持、趣味やレジャーの楽しみ方など、さまざまな要素をバランス良く取り入れることが重要です。以下に、この記事で紹介したポイントを簡潔にまとめます。

仕事選び:
・自分の経験やスキルを最大限に活かせる仕事を選ぶことがポイントです。
・シニア需要のある職種や業界に注目し、適した仕事を見つけることが大切です。
年金の受け取り方:
・年金の受け取り方や開始時期を工夫し、最適な受給方法を選ぶことが重要です。
・専門家に相談することも検討し、制度を理解して最大限に活用しましょう。
投資戦略:
・定年後の投資は安定したリターンを目指し、リスクを慎重に管理することが重要です。
・まずは投資信託など比較的低リスクの商品から、経験や知識に応じて他の投資も検討しましょう。
健康維持:
・運動と食事の両方に気を配り、日常生活で無理なく続けられる方法を見つけましょう。
・散歩やウォーキング、ヨガやストレッチなどを取り入れることが健康的な生活の維持に効果的です。
趣味やレジャー:
・新しい趣味を探す場合は、自分の過去の経験や興味を振り返ることが役立ちます。
・シニア割引を活用し、体力や健康に配慮することが旅行やレジャーをお得に楽しむポイントです。

これらのポイントを実践することで、定年後の生活をより充実させることができます。自分に合った活動を見つけ、楽しみながら続けることで、心身ともに健康で豊かな生活を目指してみてはいかがでしょうか。

(執筆:1級ファイナンシャル・プランニング技能士 佐藤 啓)

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