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格安スマホの選び方のポイントは?

2019/08/28

かかる

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最近よく耳にする「格安スマホ」。月額料金が安くなると聞き、「格安スマホに変えたいな」と気にはなっているものの、普通のスマホと何が違うのかよくわらかない、という方も多いのではないでしょうか。
 筆者は今年4月、スマホの端末が壊れてしまい、買い替えるタイミングで思い切って格安スマホに変えてみました。その際に調べたことや感じたことなどをポイントとしてお伝えしたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

そもそも格安スマホとは?

SIM(イメージ)格安スマホとは、格安SIMを装着して使用するスマホのことです。SIMとはスマホの中に入っているICカードのことで、電話番号などの情報が記録されているものです。大手携帯電話会社の場合、新規で購入した際のSIMカードの挿入や機種変更をした際の入れ替え作業は窓口で行ってくれるため、SIMカードを見たことがないという方もいらっしゃるかもしれません。格安SIMとは、とにかく安く使えるSIMカードのことです。SIM(イメージ)

格安SIMはなぜ安いのか?

NTTドコモやau、ソフトバンクといった自前で通信設備を持っている大手携帯電話会社に対し、格安SIMを提供している会社は「MVNO」(仮想移動体通信事業者)と呼ばれ、自前でアンテナや基地局などの通信設備を持たずに大手携帯電話会社から回線を借りて運営しています。そのため、通信設備を作るための初期投資や、その後のメンテナンス費用などがかからず、また、店舗の数を少なくすることで人件費なども削減できるため、携帯電話料金も安く提供することができる仕組みとなっています。

格安スマホのメリット・デメリットは?

では、格安スマホにした場合のメリットとしてはどういったものがあるでしょうか。

メリット・デメリット(イメージ)

  • 自分に合った料金プランを選べて、月額料金が安くなる

    通信業者によっては、電話かけ放題やSMS(ショートメッセージ)、留守番電話機能など、自分に必要なサービスだけをオプションで選ぶことができます。スマホを使用してデータ通信をあまりしない方にとっては、低容量のデータプランを選択すると、大手携帯電話会社に比べてさらにお得になりそうですね。また、音声通話は不要でデータ通信のみでよいという場合も基本料金が安く設定されていますので、自分に合った無駄のない料金プランにすることで、月額料金を抑えることができます。
    筆者の場合、格安スマホにする前は端末代を除き月額6,500円以上かかっていた携帯電話料金が、格安スマホにしてからは同2,500円~3,000円程度に大幅に安くなるなど、月額料金が安くなることが一番のメリットと言えるのではないかと思います。

    次に、デメリットにはどういったものがあるでしょうか。

  • 通信速度が遅い

    格安スマホは、大手携帯電話会社の通信回線をレンタルしているため、アクセスが集中するお昼(12時~13時など)や、夜(17時~23時など)には通信速度が遅くなる傾向にあると言われています。データ容量が多いとされるのは、「アプリ」や「動画」のため、アクセスが集中する時間帯にアプリのダウンロードや動画閲覧をしないといった対策が必要になる場合もあります。ですが、あまりインターネットを使わない、サイト閲覧も少しでLINEやSNS、メール程度といった場合は通信速度についてそこまで気にする必要はありません。
    筆者の場合も、もともとスマホを使用してインターネットを閲覧することなどが少なく、またアプリのダウンロードもほとんどしないこともあり、これまでのところ通信速度が遅くて困ったということにはなっていません。

  • 通話料が高い/時間無制限の通話料定額プランがない

    格安スマホでは電話かけ放題はオプションです。また、ほとんどの会社が通話時間無制限の定額プランではなく1回の通話時間に制限があったり、オプションでかけ放題をつけなかった場合、通話料金は30秒あたり20円程度かかるところが多く、電話をする回数が多い方には意外と高くついてしまうことがあります。
    筆者の場合も、月額料金をとにかく安くしたかったことに加えて、電話をかける回数も少ないためオプションの電話かけ放題をつけないほうが安いだろうと思っていたのですが、荷物の再配達、お店の予約、病院や会社への電話など、通話時間は短いものの電話をする回数が意外とあることに気がつき、毎回通話時間や料金を気にしながら電話をかけるようになってしまいました。毎月の通話料金も、オプションで電話かけ放題をつけるよりは安いものの、6~700円程度かかってしまっています。

  • キャリアメールが使えなくなる

    格安スマホに乗り換えると、「@docomo.ne.jp」、「@ezweb.ne.jp」、「@softbank.ne.jp」など、キャリアメールと呼ばれる大手携帯電話会社のメールアドレスが使用できなくなります。Gmailなどのフリーメールで代用できますが、フリーメールからのメールの受信拒否設定をしている方もいたり、また新しいメールアドレスを報告することが面倒であったりします。
    筆者の場合も、この点は少し不安を感じていましたが、普段キャリアメールだけで連絡を取っていた友人・知人数人に新しいメールアドレスを教えるだけで、特に支障はきたしませんでした。

  • 自分で設定を行わなければならない

    大手携帯電話会社でスマホの契約をすると、電話やWEBの閲覧ができるように設定をして、すぐに使用できる状態で渡してくれるなどします。一方、格安スマホの場合、各設定を説明書などを見ながら自分で行う必要があるか、または有料での設定となってしまいます。
    筆者も自分で設定ができるかどうか当初は不安に感じていましたが、説明書の手順に沿ってやってみるととても簡単にできましたので、必要以上に不安になる必要はないかもしれません。

  • 海外での使用が制限される

    大手携帯電話会社の場合、海外でも電話やデータ通信が利用できることに対し、多くの格安スマホの場合、通話はできるものの、インターネットの利用ができず、現地でSIMカードを入手して入れ替えたり、ルーターをレンタルするなどしないといけません。

  • サポート体制が手薄

    大手携帯電話会社では、多くの店舗があり、故障やトラブルがあった際などには気軽に店舗へ行き相談することができます。それに対して、格安スマホでは店舗がないか、あるとしても少ないため、電話やメール、Web上で相談する必要があります。
    筆者の場合は、都内に店舗がある格安スマホにしたため、直接店舗へ行って契約などをすることができました。
    ここまでメリット、デメリットをみてきますと、格安スマホに向いている方は次のような方と言えるかもしれません。

ひらめき(イメージ)

格安スマホに向いている方は?

  • スマホを使用してのデータ通信をあまりしない方

  • スマホを使用しての通話時間や頻度が短いか、着信が多い方

  • 月額料金を少しでも安くしたい方

格安スマホの選び方は?

それではいざ格安スマホにしようとした場合、どの格安SIMを選ぶのがよいでしょうか。筆者の場合もいろいろと悩み比較検討をして決めましたが、その経験を踏まえますと以下に挙げる点などがポイントとなるかと思います。

  • 三大キャリアのどの回線を借りているか

    格安SIMがどの三大キャリアの回線を借りているか、はポイントの一つです。
    大手携帯電話会社から購入したスマホには、SIMロックというロックがかかっているため、例えばNTTドコモで買ったスマホはNTTドコモの回線を借りている格安SIMしかそのまま使うことができません。もし、auのスマホを使っている方が「NTTドコモ回線を借りている格安SIMにしたい」となったときは、SIMロックがかかっていない新しいスマホ(SIMフリー端末)を用意するか、「SIMロック解除」という作業をしなければ使えません。ただし、SIMロック解除をしても、動作確認(SIMロック解除後、その格安SIMで使用ができる端末であるかの確認。動作確認済みでなければ動作しない場合があります。)がされていない端末である可能性もあるなど、問題もあるようです。
    そのため、現在使用している携帯電話をそのまま使用するのであれば、携帯電話会社がauであればau、ソフトバンクであればソフトバンクの回線を借りている格安SIMを選ぶ、というのが無難なようです。

  • セット購入できるスマホの種類

    新しくスマホを購入する場合、セットで購入できる機種は、会社によって異なります。筆者の場合、使用していたスマホが壊れてしまったため端末の購入もする必要がありましたが、欲しい端末をセット購入できる会社がほとんどなく選択肢が狭まってしまうため、結局SIMフリー端末を別途購入し持ち込んで契約をしました。機種にこだわりがないので端末代金も安くすませたい、というような場合は、キャンペーン期間中で端末が安く購入できる格安SIMも選択肢の一つになるかもしれません。

  • データ通信プランの豊富さ

    動画やネットゲームなど、容量をたくさん使う方や、スマホではほとんどインターネットを利用しないといった筆者のような方まで、細かく容量別のプランがあるかどうかもポイントになるかと思います。自分の使用する容量に合った無駄のない料金プランを選択することで、月額料金を安く抑えることができます。

  • サポート体制/店舗の有無

    契約をする際や、契約後のトラブルなど相談をしたいことがある際に、ホームページや電話での相談では心配なので店舗で相談したい方には、自宅や会社などの近くに店舗があるかどうかもポイントになるかもしれません。この項目だけで大きく左右されるわけではないかもしれませんが、最後に何社かで迷った際には決め手になると思います。

~終わりに~

お財布(イメージ)

筆者は4月に格安スマホに変更してから数ヵ月経ちますが、これまでのところ通信速度が遅くなるなどによる不便は感じてはいませんし、携帯電話の月額料金が安くなり満足しています。
格安SIMを選んだ際には第一に月額料金の安さが重要でした。次に、自分の使用する容量に合った月額プランが用意されているか、ホームページなどで得られる情報の見やすさ・わかりやすさも決め手になりました。
たとえば家族全員で格安スマホに変更することで月額料金はかなり安くなりますし、この機会に格安スマホを一度検討されてみてはいかがでしょうか。浮いたお金の使い道を考えると楽しみが一つ増えますよ。

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