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【ポイント活用術】失効を防ぐ工夫は?お得な使い方は?

2023/07/24

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キャッシュレス決済が広く普及し、それとともにポイントが付く支払いも増えました。「知らず知らずのうちにポイントが貯まっている」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

より多くのポイントを貯めるにはコツがあり、それを知っているのと知らないのとでは貯まり方に大きな差が生まれます。“ポイ活”という言葉も聞くようになり、世の中にはより多くのポイントを得るための情報が溢れています。

一方で、ポイントの“使い方”となると“貯め方”に比べて圧倒的に情報量が少なく感じます。「ただ使えばいいだけだから、わざわざ方法を聞くまでもない」と思われるかもしれませんが、意外とポイントの使い方次第では、お得度に差が生まれるのです。

本記事では、そんな「失敗しないポイントの使い方」について解説したいと思います。ポイント活用術を向上させ、お得な生活を送りましょう!

ポイントとは?

初めに、ポイントとは何なのか基本的な仕組みについて解説します。

ポイントとは、消費者に対して提供される特典や報酬の一形態で、主に商品・サービスの購入金額に応じて付与される他、特定の行動や活動によって獲得できることが一般的です。ポイントは一定のルールや条件に基づいて貯まっていき、後で利用することができます。

値引きと似ていますが、値引きは即時割引されるためその場で節約効果があるのに対し、ポイントは使わなければ節約効果は表れません。また、例えば1,000円の値引きであれば、その分の1,000円は現金として残ります。現金はポイントよりも使い道が幅広く使用期限もないため、同じ金額であれば値引きの方が優位なケースが多いと言えるでしょう。

ポイントはさまざまな業界や企業で利用されていますが、大きくは自社ポイントと共通ポイントに分かれます。

・自社ポイント

自社ポイントは、特定の企業やブランドが独自に提供するポイントで、スタンプカードなども含まれます。企業が自身の商品・サービスの購入金額に応じてポイントを付与し、同じ企業の他の商品・サービスで利用することができます。

・共通ポイント

共通ポイントは、複数の加盟店やサービス提供者で獲得・利用できるポイントで、代表的なものだとTポイント、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイントなどが挙げられます。獲得した店とは異なる企業の店でも利用できるのが大きな特徴です。

今回のテーマである使い方の観点で言うと、自社ポイントは使い道が限られているため「いかにポイントを失効させないか」が重要になりそうです。一方、共通ポイントは使い道が幅広いことから「何にポイントを使うか」がお得度に大きく関わると言えるでしょう。

ポイントの失効を防ぐ工夫は?

ポイントのお得な使い方としてそもそもの話になりますが、ポイントの有効期限が切れて失効してしまっては元も子もありません。クレジットカードのポイントなど、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。そこで、ポイントの失効を防ぐ工夫をいくつかご紹介したいと思います。

ポイントの失効を防ぐ工夫は?

・ポイントの有効期限の把握

当たり前ですが、ポイントには有効期限があるものがほとんどで、これを把握することが一番重要です。普段は期限を意識しなくても使い切れる共通ポイントにも、有効期限が非常に短い期間限定ポイントなどが存在するので注意が必要です。まずは、ポイントの有効期間はどの程度なのか、今持っているポイントの有効期限はいつまでかを調べましょう。そして、有効期限が近いものを優先的に使いましょう。一部の店舗のみ使用できる自社ポイントの場合は、その店舗へ行くのに都合の良い日を確認し、忘れないように予定を組んでおきましょう。

・ポイントの使い方を把握

そのポイントは何ポイントから、何に対して使えるのかを把握することも重要です。例えば、スタンプカードはスタンプを所定の数だけ集めると特典があるタイプのものがほとんどです。しかし、有効期限内に到底集め切れないような条件であれば、そもそもスタンプカードを持つ意味がありません。また、景品と交換するタイプのポイントも、お目当ての景品が明らかに有効期限内に貯めることのできないポイントが必要である場合は持っている意味がないと言えるでしょう。

・ポイントをこまめに使う

現金同様に使えるポイントや商品・サービスが割引となるポイントなどは、どのタイミングで何に使っても効果は一緒です。お得感は薄れてしまいますが、苦労して貯めたポイントが失効してしまうリスクを考えると、使えるうちに使ってしまった方が経済的にも精神的にも良いでしょう。

・利用するポイントを絞る

これまで解説したとおり、ポイントを失効しないためには管理が必要です。このため、ポイントの種類が増えるとそれだけ管理が煩雑になり、失効するリスクが高まります。多くのポイントを活用すればそれだけお得になりますが、重要ではないポイントの管理のために重要なポイントが失効してしまうリスクが高まることを踏まえると、ある程度利用するポイントを絞ったほうが結果的にお得になるケースもあることは理解しておきましょう。

・敢えてポイントを失効させる

真逆のことを言っているようですが、実は敢えてポイントを失効させる方が良いケースもあります。「ポイントを貯めるために何か買おう」あるいは「せっかく割引になるから失効する前に何か買おう」と不要なものを買ってしまった経験はありませんか?ポイントを無理に貯めよう、あるいは使おうとすることで、結果として損をするのであれば、「今回は縁がなかった」と割り切るのも一つの手です。

改めて挙げてみると基本的なことばかりですが、少し意識するだけでかなりの効果が期待できます。残念な結果にならないよう、ぜひ取り入れてみてください。

お得なポイントの使い方は?

冒頭でも触れたとおり、ポイントは使い方次第でお得度に差が生まれます。ここでは、よりお得になるようなポイントの使い方をご紹介します。

・交換レートを比較する

ポイントの中には、現金や共通ポイントなどの別のポイントと交換できるものがあり、それぞれ交換レートが定められています。このようなポイントの場合、直接ポイントを使うか、現金や別のポイントと交換して使うかという選択肢が生まれます。それぞれの交換レートを踏まえながら、目的の商品・サービスを得るために最も消費ポイントが少ない方法を選ぶことでお得度が増します。ポイントによっては交換レートがアップするキャンペーンが行われるケースもあるため、ポイントが失効しない範囲でそれを待つのも一つの手です。

ポイントの交換レートの比較(一例)

・ポイントの利用特典を確認する

ポイントの中にはポイントの利用時にもポイントが付くものや、ポイントの利用と一緒にクーポンが使えるものがあります。複数のポイントから選べる場合は、こうした利用特典があるものを優先すると良いでしょう。こちらも、ポイントの付与率がアップするなどのキャンペーンが行われるケースもあります。

・ポイント還元率が低い支払いを優先する

今や様々な支払いでポイントが付くようになりましたが、クレジットカードの請求書ようにポイントが付かない(ポイント還元率がゼロの)支払いもまだまだ存在します。実は、クレジットカードの請求書の支払いに充てられるポイントも存在しており、こうした知識を持っていれば結果としてポイント獲得の機会が増えることになります。このように、ポイント還元率が低い支払いからポイントを使うことでお得度が増すのです。

いかがでしたでしょうか。世の中には様々なポイントが存在し、使い方も様々であるため、一概に「これが最適解」ということはできません。しかし、今回ご紹介したように、よりお得に使うための基本的な考え方はあります。これらを実践することで、家計の助けになるのであればやる価値があるのではないでしょうか。

時は金なり

これまで、ポイントの失効を防ぐ工夫とお得なポイントの使い方について解説してきました。基本的には簡単に取り組めるものをご紹介したつもりですが、すべての最適解を求めようとするとかなりの労力と時間が必要になります。

時は金なりという言葉があるように、時間はお金と同等か、それ以上に貴重なものです。あまりこだわり過ぎず、楽しめる範囲で取り組むというのも大切なコツと言えるでしょう。

ポイントは単に経済的なメリットを得るだけでなく、より充実した生活や体験を実現するためのツールにもなります。より豊かな生活を送るために、ポイントを賢く使っていきたいものですね。

(執筆:1級ファイナンシャル・プランニング技能士 佐藤 啓)

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