Go To キャンペーンシリーズ、ザックリ概要をまとめます!
2020/11/27
Go To トラベルから始まったGo To キャンペーンシリーズ(予算額1兆6,794億円)。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光・運輸業や外食産業、イベント・エンターテイメント事業などを復興しようという国主導のキャンペーンですが、皆さま、もう利用されましたか?名前は聞いたことがあるけれど、詳細はよくわからないというキャンペーンもあるのではないでしょうか。今回は、そんなGo To キャンペーンシリーズについて、ザックリ概要をまとめてお伝えしたいと思います!
Go To トラベル
Go To キャンペーン第1弾として開始されたGo To トラベルキャンペーン。7月22日より東京を除いた地域でスタートし、10月1日より東京も追加されました。
Go To トラベルのポイントは次の4つです。
① 国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の1/2相当額を支援(内訳は下記②を参照)
② 支援額の内、7割(旅行代金の35%相当)は旅行代金の割引に、3割(同15%相当)は旅行先(宿泊地がある都道府県および隣接する都道府県)で使える地域共通クーポンとして付与
③ 1人1泊あたり2万円が給付上限(日帰りは1万円)。連泊や利用回数の制限あり。
④ 一回当たりの旅行で割り引き対象となる日数の上限は7泊分まで。出張などビジネスでの利用や観光目的でないものは、11月6日以降の予約や販売分から、それまで補助の対象であったものが除外されました。
また、10月23日から開始された東京都民限定のキャンペーン「もっと楽しもう!TokyoTokyo」(宿泊旅行:1泊5,000円(上限1回の旅行につき1人5泊まで)、日帰り旅行:1回2,500円の助成)などのように、Go To トラベルキャンペーンと併用できる地方自治体独自の観光キャンペーンもたくさんあります。併用することで宿泊が実質無料となるようなお得な使い方もあるようです。
旅行代金の15%相当額が付与される地域共通クーポンは、紙クーポンと電子クーポンの2種類があります。紙クーポンと比べ電子クーポンは取り扱っているお店が少ないといった声や、地方都市の場合は地域共通クーポン自体、取り扱っているお店がほとんどないといった困った声も聞かれるため、「どこでクーポンを使うか」も旅行計画に加え、事前に調べることをおすすめします。
当初は、高価格帯の宿泊施設に予約が偏ってしまい、低価格帯の中小宿泊施設の利用者が少ないまま予算を使い切ってしまうのではないか、という懸念もありましたが、8月の1ヵ月間の利用実績を観光庁が調べたところ、宿泊代が1万5,000円未満の施設での利用が大半を占めており、幅広い価格帯で利用されていることが分かりました。
2020年10月現在では、2021年2月1日チェックアウトまでの宿泊が対象となっていますが、延長の方向で調整するとの政府発表があり、延長への期待が高まります。
Go To Eat
Go To キャンペーン第2弾は、Go To Eat キャンペーンです。感染予防対策に取り組みながら営業している飲食店および、食材を供給する農林漁業者を支援するため、国が「登録飲食店で使えるプレミアム付食事券の発行」と「オンライン飲食予約の利用によるポイント付与」の取り組みをするキャンペーンで、10月1日よりオンライン予約の受付が開始されました。販売期間(オンライン飲食予約の場合のポイントの付与の期間)は2021年1月末まで、有効期限(同ポイントの利用期限)は2021年3月末までとなっています。詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
Go To イベント
そして第3弾のGo To イベントとは、チケットの割引・クーポンの付与により、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって甚大な影響を受けている文化芸術やスポーツに関するイベントの需要喚起を目的とした事業です。
対象イベントとしては、音楽コンサート、演劇、美術館・博物館、映画館、テーマパーク、試合観戦、スポーツイベントなどがあります。特定の人しか参加できない結婚式や企業内のイベント、対個人サービスのものとなるマッサージやエステといったものは対象外となっています。
チケットの割引方法
① 2割引きでチケットを購入(1万円のチケットを8千円で購入など)または②チケット代の2割相当分を会場内の物販などで利用できるクーポンとして付与(1万円のチケットに、2千円分のクーポンを付与など)のどちらかとなります。割引上限額は2千円となっており、対象チケット販売事業者やイベント主催者から購入が可能となっています。2021年1月31日まで販売・使用されるものが対象となります。
Go To イベント第1号としてはユニバーサル・スタジオ・ジャパンが決まり、11月4日分から12月31日までの入場券を2割引きで10月30日より販売を開始しました。Go To イベント事業参加申請を行った販売事業者・イベントの主催事業者の準備が整ったチケットから順次、販売を始めるようです。
Go To 商店街
第4弾の「Go To 商店街」とは、3密対策などの新型コロナウイルス感染拡大防止対策を徹底しながら、商店街がイベントなどを実施することにより、周辺地域で暮らす消費者や生産者などが「地元」や「商店街」の良さを再認識するきっかけとなる取組を支援するもので、商店街の活性化につなげることをねらった事業です。
実施するイベントなどについて、募集・申請し、審査を経て採択された提案を国が支援するもので、先行募集は、2020年10月19日~11月30日に開始する事業、通常募集は2020年12月1日~2021年2月14日に開始する事業(ただし2月14日までに事業終了)が対象となります。
地元の商店街の良さを再認識するきっかけとなるような商店街イベントや地域の良さの再発見を促すような新たな商材の開発やプロモーションの制作などが対象となり、支援金は最大300万円×申請者数となります(2者以上で連携し事業を実施する場合は500万円上乗せされますが、1申請あたりの上限額は1,400万円)。
これまで開催された商店街のイベントとしては、YouTubeを使った商店街の特徴の配信、地元の店舗を巡るスタンプラリー、特産品をPRする期間限定店の展開、ハロウィンにちなんだお菓子の配布や除菌スプレーの配布、屋外での飲食やゲームなどが行われているようで、予想以上の人出となったところもあるようです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。筆者はGo To トラベルと、Go To Eatについては利用したことがあり、大変お得に旅行や飲食を楽しむことができました。今後は、Go To イベントやGo To 商店街についても新型コロナウイルスの感染対策に気を付けながら利用し、買い物やテーマパーク、観劇などを楽しみながら経済支援策に貢献していけたらと思っています。
※Go To キャンペーンについては、新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえて随時適用等が見直されています。ご利用の際は最新の情報をご確認ください。
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