なるほど投資講座 iDeCoのイロハ① ~積み立て、税制優遇大きく
2019/01/21
(「iDeCoのイロハ」は、2017年12月に日本経済新聞におけるアセットマネジメントOne寄稿の連載記事です。)
最近話題になっている制度、個人型確定拠出年金(愛称iDeCo)をご存知でしょうか。アセットマネジメントOneで確定拠出年金の事業企画などを手掛ける杉浦由莉がご説明します。
iDeCoは一言でいうと、税制優遇のある積み立て投資のシステムです。お好きな金融機関でiDeCo用口座開設の申し込みをし、原則毎月積み立てにてお金を運用しながらためる。そしてたまったお金を将来受け取る。銀行の積立預金や投信積み立てと似ています。
iDeCoには大きな税制優遇があります。その優遇とは、①掛け金の全額が所得控除の対象となる②運用益が全額非課税③受給時にも公的年金等控除や退職所得控除を受けられる--の3つです。なかでも所得のある方には①の掛け金が所得から控除されるメリットは大きいです。
2017年から制度改正により、iDeCo加入の対象範囲が大幅に広がりました。手厚い税制優遇を用意することで公的年金に頼らず、個々人で将来に備えてほしいという国からのメッセージが込められた年金制度です。
60歳まで原則引出しが不可能なうえ、掛け金の金額に制限があるなど一定の制限はあります。ですが60歳未満の現役世代には老後の資産形成にはぴったりの制度となっています。掛け金が多いほど、拠出する期間が長いほど、節税効果は大きいです。節税効果を最大限に享受するためには、いち早く掛け金の拠出を始めることがおすすめです。
iDeCoの概要 | ||
加入対象者 | 20歳以上60歳未満 | |
---|---|---|
加入対象者ごとの毎月の拠出限度額 | 対象者 | 月額限度額 |
自営業者等 | 6.8万円 | |
会社員(企業年金あり) | 1.2万円または2.0万円 | |
会社員(企業年金なし) | 2.3万円 | |
公務員・私立学校教職員 | 1.2万円 | |
専業主婦(夫)等 | 2.3万円 | |
選択できる商品 | 預金、保険、投資信託等 | |
受取時期 | 原則60歳以降 | |
税制メリット | ①所得税・住民税の負担軽減 ②利息や運用収益の全額非課税 ③年金受取時の公的年金等控除・一時金受取時の退職所得控除 |
なるほど投資講座 iDeCoのイロハ 全7回
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