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ファンドラップとは? 仕組みや投資信託との違い

2021/06/17

知恵のハコ

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「ファンドラップ」という言葉を聞いたことがありますか?証券会社や銀行などの金融機関で取り扱いがあり、テレビCMなどで言葉は聞いたことがあるという人もいると思いますが、一体どのような商品なのでしょうか。ファンドラップの仕組みや投資信託との違い、どのような人がファンドラップに向いているのかをわかりやすく解説していきます。

ファンドラップとは投資を“おまかせ”するサービスのこと

ファンドラップは、投資家に代わって運用・管理を金融機関が行う資産運用サービスのことです。ファンドラップでは、投資家の投資方針に基づき運用管理を行い、運用経過の定期的な報告を行ってくれます。つまり、資金を預けておくだけで投資先の選定、売買の発注、ポートフォリオの管理などを投資のプロが代わりにやってくれるおまかせサービスといえます。

ファンドラップの仕組み

ファンドラップでは、アンケートなどを用いて投資家の投資目的や投資方針、運用経験、リスクなどをヒアリングし、投資家のリスク許容度に沿ったポートフォリオを提案します。提案内容に同意し、投資一任契約を締結後、資産運用を開始します。なお、途中で投資方針の変更を行うことも可能です。おまかせサービスではあるものの、運用の方向性は投資家が決めることができるうえ、定期的な運用報告により運用状況を把握することができます。また、運用期間中に投資家のライフスタイルの変化などに応じて投資方針の見直しの検討も行います。
なお、ポートフォリオの構築にあたっては複数の投資信託を通じて世界のさまざまな資産へ分散投資を行います。また、運用中はリバランスなどの運用管理も行います。ファンドラップはアロケーション(資産配分)を金融機関が行いますが、投資信託へ投資を行うため、実際の運用を行うのは投資信託の運用会社ともいえます。

ファンドラップのサービスの流れ
図表

ファンドラップと投資信託の違い

ファンドラップでは複数の投資信託を組み合わせてポートフォリオを構築するため、バランス型ファンドと同じなのでは?と感じる人もいると思います。確かに、複数の資産や国・地域へ投資できる点や定期的にリバランスを行う点はバランス型の投資信託と同じといえます。
一般的なバランス型ファンドは、運用会社が運用方針に基づき複数資産を組み合わせて投資を行い、リターンを追求します。一方、ファンドラップでは、投資家のリスク許容度に沿ったポートフォリオに基づき運用を行うため、投資家が許容できるリスクの範囲内で、リターンを追求することになります。多くのファンドラップでは、ポートフォリオ提案時に想定リスクと期待リターンが提示されるため、自身のイメージに近い運用が期待できます。また、各社異なりますが、ファンドラップには定期受取サービスやロスカット機能などの付帯サービスもあるため、投資家の細かいニーズに応えられるといえます。
費用面での違いとしては、バランス型ファンドは購入時手数料や信託報酬などの費用がかかりますが(購入時手数料がかからないファンドもあります。)、ファンドラップは投資先の投資信託の手数料に加え、投資顧問料がかかります。つまり、ファンドラップはサービスが充実している一方、その対価としてバランス型ファンドより費用が割高となる傾向があります。なお、投資顧問料については各社異なりますが、固定報酬のほかに投資成果に応じて報酬を支払う成功報酬を選択できるファンドラップもあります。

どのような人に向いている?

ファンドラップは自身で運用・管理する手間がかからないため、投資初心者や自身の時間を投資に使いたくない人に向いているといえます。また、前述したように想定リスクと期待リターンが提示されるため、自身の許容リスクの範囲内で計画的に運用を行いたい人に向いているといえます。
投資上級者にはファンドラップは向いていないように感じる人もいると思いますが、例えば退職金のようなまとまった資金を長期で安定的に運用したい場合はファンドラップに、余裕資金は自身で運用、というように資金ごとに分けるのもいいかもしれません。なぜなら自身の資金を全て管理し、運用するのは時間もかかるうえ、気づかぬうちに過大なリスクをとっていることも少なくないからです。

いかがでしたでしょうか。ファンドラップは投資家に代わって運用・管理を金融機関が行う資産運用サービスのため、各社さまざまな付帯サービスや特徴があり、運用成績も異なります。そのため、何社か比較すると自身の運用イメージに近いファンドラップに出会えるかもしれません。本記事が投資家の皆さまの投資の一助となれば幸いです。

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