“投資の格言”プロが認める3つを厳選
2019/05/31
皆さまは、投資の世界にある市場や人の心理状態を上手く表現した“投資の格言”をご存じでしょうか。投資の格言は投資家にとって、どうしたら良いか判断できない、何が正しいのか分からない、と迷ってしまったとき、一つの判断材料となってくれるかもしれません。今回は投資のプロたちも頷いてしまう名言を、厳選してご紹介します。
人の行く裏に道あり花の山
この格言は投資をする上での心構えを示しており、群集心理に惑わされるのではなく、他人と反対のことをやったほうが上手くいく、という教えです。
例えば、「大勢の投資家が表面的な情報で売却している銘柄を、自分だけはそこまで下落する理由にはならないと信じて購入し、結果的に大きな利益をあげることができた」という話を聞いたことはないでしょうか。 もちろんただ単に、人と反対の行動をとれば、利益をあげられるということではありません。相場にはトレンドという大きな流れのようなものがあります。そして、その流れに逆らうことは、間違っているのではないかという不安がつきまとい、とても簡単にできることではありません。
しかし、人と同じことをしているうちは、大した利益は得られないもの、自分だけ大勢とは違う考えに至った時、実はそれが大きな利益につながるチャンスなのかもしれません。この格言は、投資をする上で自分を信じることの大切さを教えてくれています。
相場は相場に聞け
この格言は、相場の行方は相場だけが知っていて、自分の思い通りに動くものではない、という相場との向き合い方について示しています。
例えば「相場が予想とは異なる動きをしているにも関わらず、自分の考えや判断に固執してしまい、結果的に大きな痛手を受けてしまった」、という話を聞いたことはないでしょうか。 これは先に紹介した“人の行く裏に道あり花の山”とは一見矛盾しているように感じますが、必ずしもそうではありません。
投資の世界で「相場は生きもの」と言われることがあり、理屈では説明できないような動きをすることが多くあります。そんな時、「間違っているのは相場の動きなのか、それとも理屈なのかよく吟味して行動しなさい」、とこの二つの格言は言っているのだと思います。
自分の信念を貫くことも重要ですが、時には素直に自身の間違いを認め、相場に耳を傾けて柔軟に対応することも大切である、ということをこの、“相場は相場に聞け”という格言は教えてくれています。
頭としっぽはくれてやれ
この格言は、言葉から意味が想像できるのではないかと思います。最も高い・安い価格を狙って売買するのは難しいため、ほどほどのところで売買することが大切である、という教えです。
投資において利益を出し続けるために大切なことは、いかに自分の欲を抑えることができるかがポイントです。最安値で買って、最高値で売ることは誰もが考える理想ではありますが、実際にそれを行うのは至難の技であり、チャンスそのものも、めったに回ってくることはありません。
自分の保有している銘柄が上昇し続けていると、「まだ株価が上がりそうだから売るのはもう少し後にしようかな」と利益への欲が生まれてしまいます。しかし、本当にまだ上昇するのか、上昇したとして、時間を費やすほどの上昇が期待できるのかは、欲とは真逆のところで冷静に考える必要があります。実際に売りそびれて結果的に損をしてしまったという話もよく聞きます。
株価がどこまで高くなる、安くなるかということをピンポイントで予測することは不可能に近いことです。この格言は投資の心構えとして、欲張りすぎず、ほどほどの利益を積み重ねた方が結果的には得である、ということを教えてくれています。
最後に
今回は株式に関わる投資の格言をいくつか厳選してご紹介しました。
もちろん上記の格言以外に“もうはまだなり まだはもうなり”、“株は買うより時を買え”など投資の世界には多くの格言が存在します。そしてそれらの格言は私たちに、「なるほど」、「確かに」といった新しい気づきを与えてくれます。
皆さまも投資の勉強をするときはこのような格言にも目を向けてみると、更に投資に対する理解を深められるかもしれません。
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