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投資信託を買う①:老後に備えて今できること

2019/02/04

ふやす

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本シリーズでは、これから投資を始めようとしている方へ、投資信託の購入前、購入後にすべきことや注意点などを解説します。

漠然とした老後への不安を解消するために

「老後が不安、でも何をすればいいのか分からない」そう感じている方は多くいらっしゃると思います。そして、そう感じる主な原因は、自分が老後を迎えるまでに不確定要素が多すぎて具体的なイメージが湧かないからではないでしょうか。

  • 結婚はしているか
  • 子どもはいるか、孫はいるか
  • 自分は何歳まで生きるのか

これらの要因はお金の面でも老後に大きな影響を与えると考えられますが、いずれも事前に予定が立てられるものではありません。他にも「退職金はいくらもらえるのか」、「家は持ち家か賃貸か」、「親の介護は必要か」など老後に備えるうえで想定しなければならないことは数多くあります。

老後に備えるうえでの不確定要素

しかし、どんなに将来が不確定であろうと、お金に関して将来のために今やれることは二つしかありません。

それは、今よりも「収入を増やすこと」と「支出を減らすこと」です。

老後について全くイメージが湧かなくても、具体的な目標を立てることができなくても、この二つのことを実行すれば、必ずまわりまわって老後への備えにつながります。はっきりとみえる「今できること」に目を向け、一つ一つ実行していくことで次第に老後への不安も小さくなっていくはずです。

「収入を増やすこと」と「支出を減らすこと」に目を向けることができれば、後はより具体的に落とし込んでいくだけです。

  • 収入を増やす → ①既存収入の増額、②新規収入の獲得
  • 支出を減らす → ③既存支出の減額

例えば会社員の場合、①は本業の昇給・昇進、②は副業や投資、③は節約・節税などが当てはまります。この①~③に当てはまる項目について「簡単なもの」や「効果が高いもの」を優先して実行していけば自然と老後への備えになっていくと考えられます。

そして、本シリーズで注目したいのはこのうち②に当てはまる「投資」です。投資は他の項目と違い、損をする可能性があるため、どうしても敬遠されがちですが、同時に老後への備えとして高い効果を発揮する可能性があります。また、投資は他の全ての項目と組み合わせて実行することができます。例えば、副業で得たお金や節約で浮いたお金を投資に回すことで収入増加が期待できます。まずは、そういった本業の収入とは別で得たお金を元に投資を始めることで、老後への備えとするのも良いでしょう。

なぜ投資信託を買うのか?

さて、タイトルからもお分かりの通り、本シリーズでは投資信託について取り上げます。数ある投資先の中でなぜ投資信託なのかというと、老後の備えのために重要な「投資を続けること」と関係しています。これが一見簡単なように見えて、一筋縄ではいかないのです。

投資が終了するパターンは二つあります。

  • 自ら売却するパターン
  • 投資資産の価値がゼロになるパターン

老後までの何十年という道のりがある中では、必ずと言っていいほど投資資産が大きく値下がりする場面に出くわすでしょう。もっと言うなら、企業の倒産などが要因で投資資産の価値がなくなってしまう確率も決してゼロではありません。

もしも投資資産がこんな値動きをしたら・・・

そんな中でも投資を続けるためには、工夫と精神力が必要になります。そして、その工夫の一つが投資信託なのです。具体的には、投資信託で「分散投資」と「積立投資」を行うことですが、これらついては次回以降で詳しく解説します。ここでは、「投資信託を活用することで投資を続ける工夫が簡単にできる」ということを押さえておいてください。

投資の本質を理解する

投資を続けるためには、工夫だけでなく精神力も必要になると前述しましたが、その第一歩として投資の本質を理解する必要があります。まず、「投資=ギャンブルではない」ということを知りましょう。

「投資とは、労働と同じように資本を提供して対価を得る経済活動」

これが投資の本質です。つまり、私たちが労働力という資本を提供して給料を得ているのと同じように、投資とは資金を提供してその対価を得る行為なのです。そう考えると、投資とは長期でリターンを積み上げていくことが大前提であると理解できるのではないでしょうか。

それでも、やはり「投資=ギャンブル」というイメージが払しょくしきれないのは、投資は労働と違い不特定多数が参加でき、投資資産の価格が参加者同士の売買によって変動することなどから、価格変動のみに着目して儲けようとする参加者も多く存在するためではないでしょうか。しかし、これは他の参加者の心理を読み、利益を奪い取るまさにギャンブル的な行為なので、一般的には投資ではなく投機と呼ばれています。投資を始めるにあたっては、「そういった参加者によって、時に投資資産の価格が大きく変動する」と心の準備をしておくことも、投資を続けるために大切なことといえるでしょう。

今回は、投資を始める前の心構えと、なぜ投資信託なのかを中心に解説しました。次回以降、実際に投資信託を購入する流れに沿って、事前に検討すべきことや注意点を解説していきます。ぜひ、本シリーズを皆さまの資産形成にお役立てください。

(執筆:1級ファイナンシャル・プランニング技能士 佐藤 啓)

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