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干支にちなんだ相場の格言に込められた意味とは?2024年の株式市場は「辰巳天井」で始まる!

2023/12/21

ふやす

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2023年も残りわずか。今年は皆さまにとってどんな1年でしたか?
投資の世界、特に株式投資家の皆さまには素晴らしい1年だった、と言えるのではないでしょうか。
例えばNYダウ工業株30種指数は過去最高値(12/18時点)の3万7千ドル台を付けましたし、日経平均株価も年初の2万5千円台から6月には3万3千円を突破、12月も3万2千~3千円台で推移するなど、堅調な値動きとなっています。
こうした株式市場を、年初に予想できた投資家は少なかったのではないでしょうか。
2023年に入ってもロシアとウクライナの戦争は収まらず、FRB(米連邦準備制度理事会)によるインフレ抑制の利上げは継続、10月にはハマスとイスラエルの紛争も始まりました。それらは決して、株式市場にとっても明るいニュースだったとは言えません。
そして迎える2024年。投資の世界にはどんな1年が訪れるのでしょうか。

相場の格言:相場の行方は干支に聞け?

ところで皆さまは、干支にまつわる相場の格言をご存じでしょうか。
「辰巳(タツミ)天井、午(ウマ)尻下がり、未(ヒツジ)辛抱、申酉(サルトリ)騒ぎ、戌(イヌ)笑い、亥(イ)固まる。子(ネ)は繁盛、丑(ウシ)つまずき、寅(トラ)千里を走り、卯(ウサギ)跳ねる」 「辰年や巳年は株価が天井をつけ、午年は下がる傾向。未年で辛抱したのちに、申年・酉年は値動きが激しくなる。戌年は笑いたくなるほどの良い相場。その後亥年は落ち着いた動き。子年は上昇相場になりやすいが、丑年でつまずき、寅年は寅が勢いよく走り抜けるため相場が荒れるが、卯年で相場は跳ね上昇する」という意味です。
相場や投資の格言は、先人の経験則から生まれました。何か論拠があるわけではないので、格言をうのみにして大切な資金を投資するのは、決して賢明とは言えないでしょう。だからと言って侮るべからず。意外と的を射ているケースも少なくないのです。
2023年は卯年。まさに12月になり相場がぴょんと跳ねたイメージで推移しています。
では2024年。辰年はどうなるでしょうか。

相場の格言:相場の行方は干支に聞け?

辰巳天井はどんな年?

2024年を展望する前に、過去の辰年の相場環境を見てみましょう。
先ずは2000年。IT相場の天井をつけた年でした。
また、日経平均が38,915円を付けた1989年は巳年ですが、辰年1988年の年初の終値は21,217円でしたので、まさに、歴史的なバブル景気の大天井に向かう上昇をけん引した1年だったと言えます。
その背景には様々な社会現象があり、それが株式市場にポジティブな影響を与えたのかもしれませんね。

主な出来事 その年の主な流行語
1964年 東京オリンピック 「カギッ子」 「東京さばく」
1976年 ロッキード事件 「記憶にございません」 「み~んな悩んで大きくなった」
1988年 不動産バブル 「しょうゆ顔、ソース顔」 「5時から(男)」
2000年 ドットコム(IT)バブル 「IT革命」 「ジコチュー」
2012年 アベノミクス開始 「ワイルドだろぉ」 「iPS細胞」

※上記は、その年の世相を説明するため筆者が選択したものであり、株式相場との関連性を示すためのものではありません。

2024年はどうなる?

2024年も、世界の株式市場に影響を与える出来事が多くありそうです。
例えば、政治の世界に目を向けると、米大統領選挙が11月に行われます。国際紛争では引き続きウクライナ戦争が収まる気配はなく、ハマス・イスラエルに代表される中東情勢も先が見えない状態です。欧米の金融政策も利上げ停止から利下げがいつ始まるのか。
日本でも日銀の金融政策の修正に注目が集まりますし、政権人事に加え自民党総裁選など、マーケットに大きな影響を与えかねないイベントが目白押しです。
特に欧米の金融政策が引き締めから緩和に変化したり、日本の金融政策が緩和から引き締めへ動き始めれば為替相場を始め、経済情勢が大きく変化する可能性があるため、株式市場にとっても大きな材料になり得ます。 それらはどのような影響をマーケットに与えるのでしょうか。
また日本では、1月から新NISA制度がスタートします。従来のNISAに比べて使い勝手が良くなるため、多くの人がこれを機に資産運用を始めることが想定され、それは金融市場全体にとってポジティブな影響をもたらす可能性があります。

辰巳天井:投資を始める絶好のタイミングとなるか?

辰巳天井:投資を始める絶好のタイミングとなるか?

相場の格言はあくまで経験則から生まれたものであり、必ず的中するわけではありません。信じるかどうかは皆さまのご判断次第ですが、格言を基に当時はなぜそのように動いたのか、今の状況と照らし合わせてどうか、などを分析することは有益だと思います。
12年というスパンの干支の格言は、長期の資産運用ではいろいろな局面が訪れることを示唆しているのかもしれません。こうした格言を知ることで、皆さまが投資への興味を深め、資産運用を始めるきっかけになれば幸いです。 新NISAがスタートする2024年からが、格言による「辰巳天井」の2年間となります。そして、次回は12年後です。
来年が、いや来年も、皆さまが投資を始めるのに良い1年となりますように。

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