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銀行口座を解約するには…必要なもの、注意点を解説

2021/06/08

知恵のハコ

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ご自分の銀行口座、すべて把握していますか?使っていない銀行口座はありませんか? 不要な銀行口座を解約すると、管理の手間がなくなるだけでなく、休眠口座になってしまうリスクも少なくなります。特に、昨今では口座残高が少ない、あるいは取引が一定期間ない口座から手数料を取るといった話も出てきているため、銀行口座を整理することは相応にメリットがある事と言えるでしょう。
そこで、今回は銀行口座の解約について、必要なものと注意点などを解説していきます。

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銀行口座を解約するとき

ここでは筆者のような1社会人が「個人で銀行窓口で開設した普通預金口座を解約すること」に絞って調べています。各銀行のホームページのQ&Aや口座の解約について書いてあるページなどから、以下の傾向が見えてきました。

  • 銀行の窓口での手続きが必要(取引店(口座がある本支店)以外の店舗でも手続きが可能です)

  • 名義人本人が銀行まで出向くこと

  • 届出印、通帳、キャッシュカードを持っていくこと(通帳を発行しない口座や印鑑レス口座の場合は不要です)

  • 本人確認書類が必要であること

  • 解約口座に残っていた残高を送金するための受け入れ銀行口座があること

上記はすべての銀行に当てはまるわけではありません。皆さまの口座のある銀行のホームページで事前にご確認いただくか、窓口、電話等でお問い合わせをしてみてください。
※口座解約についてホームページ上に記載してない銀行もあります。

本人確認書類について

「本人確認」とは、皆さまが「皆さまご本人で間違いない」と確認することで、その確認のために行政や公的機関が発行する、名前、住所、生年月日等の記載のある書類が必要になるのです。本人確認書類の代表的なものは以下になります。

  • 運転免許証、各種健康保険証、国民年金手帳、母子健康手帳、外国人登録証明書、旅券

  • 官公庁の発行する書類で氏名、住居および生年月日の記載のあるもの

  • 戸籍の謄(抄)本、住民票の写し、住民票の記載事項証明書等

運転免許証や旅券など有効期間のあるものは、有効期間内のものでないと書類として認めてもらえません。また顔写真が貼り付けられている書類、と定めている銀行もあります。

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休眠口座、休眠預金とは?

筆者の銀行口座の中にはずっと放置していた口座があります。お恥ずかしい話ですが、何年放置していたのかも、だいたいの残高金額すらわからず、最後にいつ入出金したのかも記憶にありません。今でも引き出せるのでしょうか?

「休眠口座」とは10年以上入出金などの取引が行われていない、放置されている口座のことで、その口座にある預金のことを「休眠預金」と呼びます。
政府広報オンラインによると、10年以上取引がない休眠預金は過去の実績で年間1,200億円程度発生しているそうです。「1,200億円」なんてどれくらいの規模なのか、よくわかりませんよね。
1,200億円で、スカイツリー(建設費約400億円)が3回建てられ、ジャンボジェット機(一機約100億円(座席数170程度の機体を1ドル110円で計算))が12機、スペースシャトル用にアメリカが開発した船外活動用宇宙服(1着約11億円)が100着以上、新幹線(1両が2~3億円、1編成16両だと約40億)が30編成買えるのです。
いかがですか?随分なお金が眠っていると思いませんか?

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この10年以上取引のない休眠預金を民間公益活動のために活用する「休眠預金活用法」というものがあります。休眠預金となったお金は、各金融機関から預金保険機構に移され、民間での様々な公益活動の支援(子ども若者支援、生活困難者支援、地域活性化等支援の3分野)に使われています。
そう聞くと、休眠預金になっている口座のお金はもう自分のものではないの?おろせないの?と不安になりますよね。しかし、休眠口座のある金融機関で手続きをすれば口座は再び使えるようになり、預金も引き出すことが可能です。
各金融機関のホームページに、休眠口座についての取り扱いも記載されていますので、ご参考になさってください。

いかがでしたでしょうか。銀行窓口に出向く必要はありますが、長い間放置していた口座の解約でも難しい手続きは無いようで、筆者も気持ちが楽になりました。「そういえばあの銀行口座、ずっと使っていないな」と思われた際はお取引されている銀行のホームページをご確認ください。そして、この記事を参考にしていただけますと幸いです。

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