東京女子大学で「投資と社会のつながり」をテーマとした出張講座を3年連続実施!
2026/06/29

アセットマネジメントOne 未来をはぐくむ研究所長の伊藤雅子と主任研究員の石橋克巳は、2024、25年度に引き続き、2026年6月に東京女子大学 長谷川克之教授の国際金融論ゼミで、「投資と社会のつながり」をテーマとした出張講座を実施し、12名の大学3年生と双方向コミュニケーションを行いました。
主な講義内容は以下の通りです。
〇 主な内容
- 資産運用が欠かせない時代
- これからの「いい会社」を見極めるポイント
- あなたのファイナンシャル・ウェルビーイングを実現するために
統合報告書から知る「いい会社」とは
講義の冒頭で、学生の皆さんに「投資のイメージ」を尋ねました。すると、「将来の自分のためなるもの」「信用している企業を応援する」といった前向きな意見がある一方で、「リスクが大きい」「大きなお金が必要」「ギャンブルのようなもの」といったネガティブなイメージも挙げられました。本講義は今年度で3年度目となりますが、投資に対するネガティブな印象は依然として多いことが伺えました。
そこでまず、インフレが続くと現金の価値は少しずつ目減りしていくことを説明し、資産を守る選択肢の一つとして投資が重要であることを伝えました。
次に、投資のネガティブなイメージを和らげるため、投資とギャンブルの違いを「マイナスサム・ゼロサム・プラスサム」という観点から整理しました。ギャンブルは参加者全体で見ると損失が発生する一方、投資は企業が新たな価値を生み出し成長することで、その企業や投資家だけでなく社会全体にも利益が広がる可能性があります。
その具体例として、「インベストメント・チェーン」の考え方を紹介しました。投資は自分の経済的なリターンのためだけではなく、投資先企業の中長期的な成長を後押しし、雇用の創出や、便利で質の高いサービスの普及につながる可能性があります。結果として、私たちの生活や社会、環境をより豊かなものにしていく仕組みであることを説明しました。
「これからの『いい会社』を見極めるポイント」として「統合報告書」を取り上げました。企業が発行する統合報告書を実際に投影しながら、企業がステークホルダーに向けてどのようなメッセージを発しているのか、また読む際の着目点などを紹介しました。統合報告書は投資先を検討する際に役立つだけでなく、就職活動を控える学生の皆さんにとって、企業研究にも活用できることをお伝えしました。

講義後の学生の皆さんのアンケートより
学生の皆さんから講義で学んだことや感想をいただきましたので、その一部をご紹介します。
- 投資は社会への参加権であり、自分の財産を増やすことができるだけでなく、どこかで社会や企業に還元されるという内容が印象に残った。これまで投資に対しては、リスクが大きく、知識のある人だけが行うものというネガティブなイメージを持っていた。しかし、投資によって自分の将来だけでなく、社会の発展にも貢献できることを知り、投資に対する見方が変わった。将来に向けた資産形成のためにもまずはNISAを始めようと思った。
- 投資はただお金を増やすためだけではなく、企業の成長や社会の発展に参加する行為であることを学んだ。投資やギャンブル、宝くじなどを用いてマイナスサム・ゼロサム・プラスサムについて説明していただいた点はとても分かりやすかった。また、インフレが続く中で資産を守るためには投資も重要だと知り、経済の変化に合わせてお金の使い方を考える必要があると感じた。さらに、投資によってお金が企業へ流れ、経済の循環を活性化させるインベストメント・チェーンの考え方を知り、自分も社会の一員としてその循環を意識していきたいと思った。
- 現在の統合報告書には財務情報だけでなく、企業理念やトップの考え、社員の声などの非財務情報も掲載されていることを知り、就職活動の際に企業研究の材料として活用できると思いました。若い世代は老後よりも現在の生活を重視する傾向があり、「いつ何が起こるかわからないから今お金を使いたい」、「老後よりも今お金を増やしたい」という考えから投資に消極的になる人が多いと感じます。私自身も投資にマイナスなイメージを持っていたため、ずっと手を出せずにいましたが、今回の講義を通して投資を前向きに捉えることができました。早速始めたいと思いました。
- 友人がNISAを始めていて、やった方が良いのだろうが仕組みがよく分からずやってみようという気になれなかったが、今日お話を聞いて投資へのイメージが変わったので一歩踏み出してみようと思った。
長谷川 克之教授
「金融リテラシーを高めることは、学生が将来のキャリアやライフプランを描く上で、欠かせない」
私どもを招いてくれた長谷川教授からもコメントをいただきました。

長谷川克之教授
講義では、経験豊かな講師の方から、資産運用とその意義、「いい会社」を見極めるポイント、そして自らの「ファイナンシャル・ウェルビーイング」を実現するためのヒントについてご教示いただきました。
会社の見極め方については、投資のみならず、今後の就職活動も視野に入れた実践的かつ具体的な内容でした。個別企業の事例や講師ご自身の豊富な経験を踏まえたお話は非常に説得力があり、学生たちにも強く印象に残ったようです。
金融リテラシーを高めることは、学生が将来のキャリアやライフプランを描く上で、欠かせないものです。理論と実務の双方に精通された講師の方から、中立的な立場で、かつ学生の目線に立ってお話しいただけたことは、大変貴重な機会となりました。
実際に投資を始めるタイミングは学生一人ひとり異なるかもしれませんが、今回の講義は、今後の人生における一つの転機となり得るものであり、そのような意味でも大変素晴らしい授業であったと感じております。
未来をはぐくむ研究所では、個人の資産形成やファイナンシャル・ウェルビーイングをサポートすべく、これからも出張講座をはじめとした各種取り組みを進めてまいります。



