アセットマネジメントOne 未来をはぐくむ研究所

東京女子大学で「投資と社会のつながり」をテーマとした出張講座を実施!(2025年度)

2025/07/15

アセットマネジメントOne 未来をはぐくむ研究所長の伊藤雅子とリサーチ・エンゲージメント部の寺沢徹は、 2024年度のゼミに引き続き、2025年6月に東京女子大学 長谷川克之教授の国際金融論ゼミで「投資と社会のつながり」をテーマとした出張講座を実施し、16名の大学3年生と双方向コミュニケーションを行いました。

インベストメント・チェーンの考え方に共感が広がる

主な講義内容は以下の通りです。

〇 主な内容

  1. 資産運用が欠かせない時代
  2. これからの「いい会社」を見極めるポイント
  3. あなたのファイナンシャル・ウェルビーイングを実現するために

インベストメント・チェーンの考え方に共感が広がる

講義の初めに「投資のイメージ」について尋ねたところ、「リスクが大きい」「不安」「大きな金額がないと投資ができない」といったネガティブなイメージのコメントが多くみられました。これは昨年度の長谷川教授のゼミでも同様の傾向でした。また、「株式投資で生活ができる」といったメディアが成功者として取り上げるイメージを持っていた学生もいました。
投資に対して様々なイメージを抱いている中で、物価上昇が続くとお金の価値が目減りしていくこと、その対策の一つとしての投資の必要性を伝えました。
さらに、私たちが投資に参加することで企業の中長期的な成長に貢献し、新たな製品やサービスの提供や雇用の創出を促進し、それが私たちに返ってくることでより良い社会を生み出すことができる「インベストメント・チェーン」の考え方を紹介しました。
『これからの「いい会社」を見極めるポイント』として、以下のような取り組みを推進しながら成長している会社かどうかを見ることが重要であるとお伝えました。

  • ダイバーシティ(多様性)に積極的に取り組んでいる
  • チャレンジしやすい環境を整えている、チャレンジする機会を与えている
  • 従業員のウェルビーイング向上に取り組んでいる

これから就職活動に向けて取り組む学生も多く、「就活に向けて知りたかった内容を知ることができた」とのコメントも寄せられました。

学生の皆さんのアンケートより

学生の皆さんから講義で学んだことや感想をいただきましたので、その一部をご紹介します。

■インベストメント・チェーンへの共感

  • 経済をうまく回すためにインベストメント・チェーンの存在がいかに大切であるのかということについて理解できた。家計がどのようにうまくお金を回していくのか、どうやって家計を回していくのかという点がいかに重要であるのかがとても印象に残りました。
  • 「インベストメント・チェーン」これだけは絶対に覚えて帰ろうと思います。今後生きていく上で頭の片隅に入れておくのが大事であり、家族や周りの人にも話していこうと思いました。
  • 日本は、インベストメント・チェーンがうまくいってないということで、もったいないなと思いました。 日本は個人がお金を持っている国というのを知りませんでしたが、それなのに投資を上手に活用できないというので、多くの人が投資に興味を持つことが大切だなと思いました。

■キャリア形成や将来へのヒント

  • これからの社会は、多様性が大切といわれており、メンバーの出入りがオープンなコミュニティがいいということが、自分がこれから就活をする上で重要な視点になるなと思いました。あまり、考えてみたことがなかったので、とてもためになりました。
  • ダイバーシティ経営の成功事例の話がとても印象に残りました。女性活躍や多様性について政策や制度が整備されていても、表面上だけの対応で本当に改革しようとしている会社は少ないという事をお聞きしたので、どのような会社か見極める力が必要だと思いました。

■資産形成・投資への関心の高まり

  • 投資をやってみたい!と思いました。上手くいかないイメージしかありませんでしたが、投資に関する知識がない故だったので、まず正しい知識を身に着けるところから始めようと思いました。
  • 今まで投資と聞くとネガティブなイメージもあったのですが、今回のお話を聞いて、将来に備えるための手段として、正しく学びながら活用することが大切だと感じました。
  • インフレに向き合っていく必要性を理解したので、少額でも積み立て投資を行っていきたいです。

長谷川 克之教授「資産運用について学ぶことは、経済や金融に対する理解を深めるだけでなく、自分自身のキャリアや人生を考える機会にもなる」

私どもを招いてくれた長谷川教授からもコメントをいただきました。

長谷川 克之教授 「資産運用について学ぶことは、経済や金融に対する理解を深めるだけでなく、自分自身のキャリアや人生を考える機会にもなる」

長谷川教授(左)、寺沢(中央)、伊藤(右)

資産運用について学ぶことは、経済や金融に対する理解を深めるだけでなく、自分自身のキャリアや人生を考える機会にもなるため、大学生にとっては必須であり、非常に有意義なことです。
今回の講義では、資産運用の基本に加え、日本企業や経済の持続的成長に向けた運用会社の取り組みについてもご教示いただきました。さらに、ダイバーシティ経営の重要性についても、具体的な事例を交えて分かりやすくご解説いただき、日本の企業経営や雇用のあり方だけでなく、社会や企業における女性としての役割期待についても深く考えさせられました。
講義後も質問が絶えず、学生一人ひとりにとって多くの学びと気づきを得られる、極めて満足度の高い講義となりました。

未来をはぐくむ研究所では、個人の資産形成やファイナンシャル・ウェルビーイングをサポートすべく、これからも出張講座をはじめとした各種取り組みを進めてまいります。

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