アセットマネジメントOne 未来をはぐくむ研究所

京都大学で「資産運用ビジネスと社会人の資産形成の実際」をテーマとした出張講座を実施!

2025/01/15

アセットマネジメントOne 未来をはぐくむ研究所長の伊藤雅子は、京都大学経営管理大学院・大学院経済学研究科・経済学部の「金融リテラシー」講義で、「資産運用ビジネスと社会人の資産形成の実際」をテーマとした出張講座を実施し、100名を超える学生が参加しました。

大学生が新鮮に感じた3つのポイント

主な講義内容は以下の通りです。

  • 「個人」の視点から見た資産運用ビジネス
  • 社会人の資産形成の実際
  • ファイナンシャル・ウェルビーイングを実現するために

京都大学で「資産運用ビジネスと社会人の資産形成の実際」をテーマとした出張講座を実施!

多くの学生から講義に関する感想をいただきました。その中から、特に学生が新鮮に感じた点や考え方が変わった点について、感想を引用しながら3つ紹介します。

1投資の社会的な意義

資産運用の重要性と、その知識が単なる個人の利益追求だけでなく、社会全体の未来にも関わるものだと強く感じた。資産運用会社が果たす「受託者」としての責任や、社会をより良くするための取り組みについての話が特に印象に残った。

適切な資産運用を行うことで、結果的に社会全体が豊かになる可能性があると感じました。また、投資家として「商品を育てる」視点を持つことで、自分自身の投資活動が単なる利益追求ではなく、長期的な価値を生む行動へと変わるのではないかと考えました。

投資自体はしていたが、短期的な利益を優先してすぐにお金の出し入れをしていた。インベストメント・チェーンの一員となり、長期的な投資計画を立てることで利益を得られる可能性が高いし、経済全体にも良い、という教えは新鮮でとても参考になった。

「資産運用会社の受託者としての役割」や「インベストメント・チェーンにおける資産運用会社の位置づけ」について説明を受けたことで、投資の社会的意義、長期投資の重要性が理解できたとの感想が見られました。

2若い世代における金融リテラシーの課題

大学生活においては、アルバイトや奨学金などを通じて収入を得る機会が増え、同時に自らお金を管理する責任も生じます。しかし、収入をどのように計画的に使い、貯蓄や投資に結び付けるかについての具体的な知識が不足している場合が多いのが現状です。特に現代では、SNSやインターネット広告を通じて「簡単に稼げる」といった魅力的な情報が溢れていますが、これらに対して冷静に判断し、リスクを正しく見極める力が求められます。金融リテラシーの向上は、こうした詐欺や不適切な投資に巻き込まれるリスクを軽減する効果もあります。

Z世代の投資への意識について、早くから投資を始めるべきという前向きな考えを持つ意見がある一方で、投資に対する信頼性に不安を抱く声もあるとわかった。また、投資への自信がある若者は多いが、実際の理解度は低いということも驚いた。若い世代では早くからの投資に対する意識があるものの、経済的な不安や知識不足が投資への障壁となっているので、投資に対する教育や情報提供を充実させる必要性があると感じた。

自身の生活に身近な例やZ世代のアンケート結果などを取り上げたことで、自分ごと化が促され、若いころから金融リテラシーを身につける必要性を感じたとの感想が見られました。

3少額からでも投資をはじめることが大事

「若い間はお金が無いから投資は不要だ」と考えるのではなく、若いということはお金は無くとも「時間」という何よりも大きくかつ取り戻すことができない資産を持っているのだから、少額からでもいいからとにかく一日でも早く始めることが重要だと感じた。

これまで、投資は専門知識が必要で難しいという印象がありましたが、NISAやiDeCoなどの制度がわかりやすく説明されていたため、自分にも挑戦できそうだと感じました。また、若いうちから少額でも投資を始めることで、将来の経済的な安定を築くことができるという点が非常に印象的でした。

「長期・積立・分散」を視覚的に分かりやすく伝えることで、少額でも時間を味方につければ将来的に大きなリターンを獲得できる可能性があることを知り、すぐにでも行動を起こそうという感想も見られました。

大学生向け金融経済教育において重要なポイント

今回の京都大学への講座やこれまでに実施した大学向けの講座でいただいた感想から、大学生向けの金融経済教育として、以下のポイントが重要であることが見えてきました。

ポジティブな視点

  • 投資にネガティブな印象を持っている人は多く、社会との関係など、ポジティブな面を紹介することで印象が大きく変わる

時間は味方

  • 複利は高校で学んでいるものの、時間と関連付けることで、その効果への説得力が増し、行動変容のきっかけになる

考えてもらう

  • クイズに答えてもらう、計算をしてもらうなど、自ら考えることで理解が深まる

自分ごと

  • 身近な事例やデータを紹介することで、自分ごと化され、関心が一層高まるる

今後も、学生の皆さんからいただいたフィードバックを参考に内容をブラッシュアップしながら金融経済教育に取り組んでまいります。

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