浜銀総合研究所で「従業員のお金の健康と組織の未来」をテーマとしたビジネスセミナーを実施!
2024/08/27
今般、アセットマネジメントOne 未来をはぐくむ研究所長の伊藤雅子と研究員の坂内卓が浜銀総合研究所のビジネスセミナーで、「従業員のお金の健康と組織の未来」をテーマとした講演を行いました。
「従業員のお金の健康」は企業の生産性や業績の向上につながる
セミナーは二部構成で計3時間30分。第一部では、浜銀総合研究所の小笠原様から、私たちを取り巻く環境の変化と、企業が「従業員のお金の健康」を高めることの重要性について説明がありました。
第二部では、まだ一般的には聞きなじみのない「ファイナンシャル・ウェルビーイング(お金に関する良好な状態。以下、「FB」)」について、データを示しながら解説し、「FB」を実現するための重要なポイントについて説明しました。
また、企業が従業員への資産形成強化に取り組むことの重要性を「資産所得倍増プラン」を交えて伝えました。
さらに、「FB」を実現するための土台となる「金融リテラシー(お金に関する知識や判断力)」について、どのような内容を一人ひとりの従業員が身に付けるべきか解説しました。
最後に、資産形成を始めるにあたってのお金の置き場所として、「NISA」や「iDeCo」といった税制優遇制度の概要と、これらを最大限に活用する重要性を伝えました。
投資の社会的な意義について理解が促進
以下ではセミナーに参加された皆さまからいただいたフィードバックの一部をご紹介いたします。
- 重要なポイントを押さえて説明いただきとても理解が深まりました。投資はあくまでも個人の資産形成のために行うイメージでした。セミナーで投資と社会との関係性についての説明があり、投資に対して異なる役割を見出すことにも繋がりました。ありがとうございました。
- わかりやすく流れるような構成の内容で、ベテランの講師でとても聞きやすく参考になる話を聞くことができ有意義な時間であっという間でした。社員にこのように伝えられたらと思いました。
- NISAやiDeCoのセミナーというと、どのくらい「お得になるのか」や「仕組み」についての内容のセミナーが多いが、こちらのセミナーでは、根本の意識を変えさせてくれるような内容でとても新鮮だった。
従業員が資産形成を進めやすい環境を整えることが重要
浜銀総合研究所 会員サービス部 |
浜銀総合研究所 会員サービス部
担当部長 小笠原隆文様
後日、私どもにセミナーのご依頼をしていただいた浜銀総合研究所 小笠原様にお話を伺いました。
--銀行に入行されてからずっと資産形成の啓蒙活動に携わられてこられたそうですね。 銀行に入行し、投信窓販が解禁されたときからずっとお客さまの資産形成の啓蒙活動に携わってきました。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。特に営業現場では、「余裕資金がない」「投資の知識がなくて不安」「リスクが怖い」という声を多く耳にしました。やはり日本人は「万一に備えて貯金をしておくべき」という考えが根強く感じます。
--確かに日本では貯金志向が強い印象があります。最近のインフレの状況を考えるとどう思われますか? デフレの時代なら貯金志向も一理ありましたが、インフレ下では実質的な資産価値が減少し、金融資産の大半を預貯金で保有するのは必ずしも最適な選択とは言えないかもしれません。
--今回は初めて浜銀総合研究所の会員様向けに資産形成セミナーを実施されたとお聞きしました。 今回初めて人事部の担当者向けに企画したところ、「この内容こそわれわれ人事担当者が求めていたもの」「さっそく取り入れていきたい」「とても興味がある内容だ」といった大きな反響がありました。
--従業員の資産形成について、企業はどのような関与をすべきでしょうか? 日本の従業員は勤続年数が長いので、計画的かつ長期的な資産形成には職場が最適だと思います。近年、従業員に対する生活設計、特に資産形成の啓蒙がますます重要になっています。企業内での情報提供が大きな役割を担うでしょう。特に若い時期からの資産形成に対する「気付き」と「実行」「継続」が重要であり、その役割を企業が果たすべきです。具体的には、企業が定期的に資産形成セミナーなどを実施することで、従業員が自助努力で資産形成を進めやすい環境を整えることが重要です。
--企業にとってのメリットとしてどのようなことが挙げられますか? 資産形成の知識を持ち、実際に投資を始めることにより、従業員は将来の不安を軽減することが期待できます。これにより、従業員は仕事に対するモチベーションを高め、より安心して働ける環境が整います。そのような環境を提供することで、企業に対する信頼感が高まり、定着率も向上します。また、資産形成を通じて経済的に安定することが期待されることで、企業の生産性や業績向上にも繋がると考えています。
--最後に、浜銀総合研究所として今後の取り組みについて教えてください。 今後も企業の福利厚生の一環として資産形成をはじめ、人生100年時代を迎える中で、あらゆる世代に必要な知識や情報を提供する場を設けていきたいと考えています。そのなかでも資産形成については、生活の一部であるという認識を広めていきたいですね。
小笠原様、この度はありがとうございました。 未来をはぐくむ研究所は、個人の資産形成やファイナンシャル・ウェルビーイングをサポートすべく、これからも各種取り組みを進めてまいります。