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アセットマネジメントOne

投資をまだ始めていない若い人たちへ、投資を始めてみませんか(前編)

2019/04/16

ふやす

運用会社の社員に聞く、投資赤裸々体験談

投資未経験の方に「老後のために投資をして欲しい」「将来のために早くから投資すべきだ」と常々考えている40代の筆者が、このたび当社アセットマネジメントOneの若手有志を募って座談会を開催しました。

テーマはズバリ「あなたの投資体験談」、募集条件は「若い時期から投資を始めた20代・30代の社員」です。

ここで投資を始めたきっかけや投資の目的、実際に投資をやってみた感想などを掘り下げていけば、「老後に向けて早くから投資を始めている先輩から、投資をまだ始めていない若い世代への熱いメッセージが得られるに違いない!」ともくろんでいた筆者。

ところが、開始早々「老後のことなんて遠すぎて考えてない」、「投資は周りがやっていたから何となく始めた」など予想外の声が続出。「意外とみんなかるーい気持ちで始めてるのね」と感じながらも話を進めていくうちに、それぞれ自分なりにお金や投資に対する考え方を持っていることがわかってきました。なかには「その発想はなかった」という目からうろこの考え方も!?

結果的には「投資をまだ始めていない人に対して、投資を始めるきっかけとなるメッセージを引き出す」という目的は達成できたと実感できた筆者。皆さまもぜひ、その様子の一部始終をご覧ください。


今回の座談会のメンバーを紹介します。

らー らーさん 商品開発担当(男性)
投資開始年齢は20歳。メンバー内最若手、フットワークの軽い好青年。
チムニー チムニーさん 営業企画担当(女性)
投資開始年齢は28歳。子育てと仕事の両立に奮闘する新米ママ。
ビジョン54 ビジョン54さん 運用担当(男性)
投資開始年齢は22歳。ゴルフの腕前がプロ級の現役ファンドマネジャー。
ありさん ありさんさん 営業担当(女性)
投資開始年齢は22歳。証券会社の勤務経験もある買い物好きOL。
ノーライン ノーラインさん 研修講師担当(男性)
投資開始年齢は18歳。高校生から投資に目覚め、投資の酸いも甘いも経験済み。
筆者 筆者

投資を始めたきっかけは?

筆者
筆者
今日は、資産運用会社の社員である皆さんに、投資の体験談を語っていただきたいと思います。その中で、お金や投資に対する考え方を掘り下げて、投資をまだ始めていない方が、何か一歩前に踏み出すきっかけとなるメッセージを引き出せたらなと思っています。よろしくお願いします。

全員
よろしくお願いします。

筆者
筆者
早速ですが、まずは皆さんが投資を始めたきっかけについて教えてください。ノーラインさんはこの中で一番早く18歳と…高校生ですか!?

ノーライン
ノーライン
実はそうなんです。元々お金が好きで、高校生の頃「株で一儲けできないか」と考えたのがきっかけです。でも、調べてみると株はまとまった金額が必要ということがわかったので、実際に買ったのは少額からでもできる投資信託です。コンビニでアルバイトをしたお金から毎月1万円を積み立てて、37カ月で44万円になりました。投資を始めたのがニューヨークのテロの前で、下がっても買い続けました。商品は、マネー誌に「170%上がったファンド」と紹介されていたもので、リスクもコストもわからず「これはすごいぞ!」と買いました。また、2000年頃というとユーロ導入があり、ヨーロッパは今後儲かると思ったので、同じ運用会社の欧州株投信も買いました。

らー
らー
わたしも元々お金に興味があったので大学生のころに証券口座を開いて株を買いました。結局全然儲からなかったのですぐ止めました。その後改めて、投資信託を購入し始めたのは社会人になってすぐです。

ビジョン54
ビジョン54
社会人になってから投資信託で投資を始めました。大学で金融に関する勉強をしていたので、もともと投資をやりたいなと思っていたのですが、学生のときは投資に回すお金がありませんでした。周りもやっていたのでハードルも特にありませんでした。

ありさん
ありさん
わたしも新卒で証券会社に入社してからすぐです。お客さまの証券口座開設をお手伝いするため、まず自分の口座を開いてフローを覚えるということが最初の仕事でした。投資も、周りがやっていたので違和感なく始めました。だから、周りで投資をやっている人がいなかったらやっていなかったと思います。身近な人たちは、「やらなくちゃ」というのではなく、もう「なに買う?」という感じで、投資をやるのは前提でした。

チムニー
チムニー
わたしも同じく、社会人になってから同期二人が証券口座を開いたと聞いて、じゃあわたしも真似してみようかなと思ったのがきっかけです。

投資の目的は?

筆者
筆者
今、皆さん実際投資をしているわけですが、投資の目的ってなんでしょう?老後に備えているからですか?

らー
らー
正直いうとお金が余ってるからですね。預金が銀行口座にただたまっていくのは、この低金利時代では利率は低く増えないのでもったいないと思ったからです。実家住まいで物欲もなかったので、自然とたまりました。

ありさん
ありさん
え?すごい。余るの?わたしはあると使っちゃうからです。使ったことにする。預金口座に現金はほとんどないです。

チムニー
チムニー
預金ないんですか?

ありさん
ありさん
ないです。投信の購入が預金の代わりになっています。わたしの中では投信の購入も、「ショッピングに使ったこと」にしています。買った満足感が得られ、資産もたまる、みたいな。

ビジョン54
ビジョン54
確かに、「定期預金を買った」とは言わないですね。わかる気がするけど、少数派のような(笑)。そこまでの考えの人はいないと思います。

筆者
筆者
みなさん、「老後のため」という考えは全くないんですか?

らー
らー
老後なんてそこまで長いスパンで考えてないです。若い人の中で、投資を老後の備えとしてイメージする人は、どれだけいるのかなと思います。

ノーライン
ノーライン
わたしは、30代後半にさしかかり老後の不安を感じ始めています。2つ理由があって、政府の年金などの制度はあまりあてにできないからというのと、転職を2度していて、将来の退職金が人より少ないので自助努力が必要だと思ったからです。

チムニー
チムニー
わたしも意識してもせいぜい「子どものための備え」にですね。老後というのは遠いです。

ありさん
ありさん
わたしも老後は遠すぎてイメージしにくい。50歳くらいになったら考えるかなと思います。

筆者
筆者
老後のためでないのなら、投資したおカネはどうしてるんですか?

らー
らー
旅行や、家具を買うとき、引っ越すときとか、大きい買い物のために使います。使う2、3カ月前くらいから売却を考え始めますね。分散投資をしているので、その中でプラスになっているファンドから売却しています。今まで実損を出したことはありませんが、だんだん手札がなくなっています(笑)。含み損があるファンドは放置して回復を待っているところです。

チムニー
チムニー
その状態すごい、わかる。

ありさん
ありさん
2、3か月前から準備するってすごい。わたしは、大きな資金が必要な時の直前にあわてて全解約しています。証券口座は2回0円になっていますが、なんだかんだで、今まで損したことはないです。

非課税制度を利用していますか?

筆者
筆者
ありさんとらーさんはiDeCoをやっていますね。これは将来について考えているからですか?iDeCoをやっているから、普通の証券口座では特に「将来のため」ではないということなのでしょうか。(なんとか将来に向けて準備しているという方向に持っていきたい筆者)

ありさん
ありさん
いや、単に所得控除のためです。運用っていう観点はありません。

らー
らー
節税が目的ですよね。

筆者
筆者
手持ちの現金がなくなるのはつらくないですか?

ありさん
ありさん
ない方がいいんです。あると飲んじゃうから。でも、タイミングをみて投資したいから、実は積立投資は本当のところ好みではないです。

チムニー
チムニー
iDeCOは引き出せないし、ありさんにピッタリの制度ですね(笑)。わたしはつみたてNISAでは買いたい商品が限られるから、NISAで、積立投信サービスを利用しています。

ノーライン
ノーライン
僕はiDeCoもつみたてNISAも利用しています。積立投資自体は当初からやっています。投資を始めた2000年頃は、今ほどネットで投資に関する情報が入手できるわけではなかったので、相場がリアルタイムにはわからなかったんです。テロがあって下がっているなんて気付きもしませんでした。ほっといたら、いつの間にか7万円利益がでていたという感じです。この成功体験があったから今でも投資を続けられているのかもしれません。
その当時買った投信は、お金が必要な時に売却しました。あ、今考えるとみなさんと同じように、初めのころは、老後のために買っていたわけではないですね。

商品の選び方は?

筆者
筆者
みなさんどうやって商品を選んでいますか?

チムニー
チムニー
アクティブファンドを買っています。最初は投信の入り口として身近な日経225のインデックスファンドがいいだろうと思って買いました。でも、しばらくすると物足りなくなったので、途中からアクティブファンドを買い始めました。自分でどのファンドがいいか調べたりもしましたが、仕事でファンドマネジャーと直接話す機会があるということで、ファンドマネジャーで選びました。実際話をしてみて「こんなにしっかりとした運用哲学を持っている人が運用をしてるんだったら、信用できる」と思い買いました。

ありさん
ありさん
わたしは、投信評価会社のウェブサイトで検索します。まず、「海外株式」のファンドで絞り込んで、「平均以下のコスト」で「残高30億円以上」のファンドという条件です。30億円以上なのは、繰上償還になったらいやだからです。そこまで絞り込んだらあとは検索した時に一番上にあるファンドを買います。運用会社の指定は特にしていません。海外株式ファンドなのは、過去の成長実績から将来も期待でき一番安心感があると思っているからです。

チムニー
チムニー
そんな定量的なんですね!なんで海外株式なんですか?シャープレシオがいいから?
※シャープレシオ: リターンをリスクで調整した、ファンドのパフォーマンスの評価に用いる指標です。シャープレシオが高いほどリスクに対して高いリターンを獲得していることを意味し、投資効率が良いとされています。

ありさん
ありさん
そんな難しいことは考えていなくて、海外の成長に期待しているというだけです。

らー
らー
僕は、コストが低いインデックスファンドしか買いません。アクティブファンドでコストを上回るリターンが得られるかはわからないので。バランス型ファンドは一時買ってみましたが、基本的にはグローバル株式か米国株式ファンドです。

ありさん
ありさん
チムニーさんはウェットな投資家。らーさんはドライな投資家かな。

ノーライン
ノーライン
僕は、らーさんと近いです。コスト最優先。ノーロード、信託報酬の低いものを、積立てで買っています。必然的にインデックスファンドになりますね。アセットクラスとしては、海外の成長の恩恵を取り込めるということで海外株式を選んでいます。他に、不動産が好きということから、海外REITをちょくちょく不定期で買っています。

ビジョン54
ビジョン54
僕もコストを重視していますが、インデックスファンド選好というわけではないです。自分の生活から遠いところということで、エマージング(新興国)の資産のファンドを買ったり、いろんな視点から今まで国内外の株式、債券、リートやバランス型まで、だいたいの資産のファンドを買ってみました。今は、種類は減らして、海外株式と海外債券のファンドを保有しています。辛抱強く持っていることができない性格というのもありますが、純粋に相場をみながらやるのが楽しいかなと。ファンドの運用資産残高の大きさについては、残高が少ないとファンドの売買コストなどが割高になってしまうので、ありさんほどではありませんが、気にします。


一様に、今回語ってくれた同僚は、老後のためとか、特別な目的としてではなく、生活の一部のように、投資信託を購入していました。この人たちは、老後になっても当たり前のように資産運用をしているんだろうなと思いました。さすが運用会社社員!しかし、商品の選び方については、コストの低いインデックスファンド中心という人もいれば、定量的に評価サイトでファンドを絞り込んで選ぶ人、ファンドマネジャーの話しに感銘を受けてなど、さまざまなポリシーをもっているようです。 さて、座談会はまだまだ続きます。次回は、「実際のところ儲かってる?」からスタート。ご期待ください。

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