Produced by
アセットマネジメントOne株式会社

わらしべ瓦版わらしべ瓦版

おカネの健康を考えるウェブマガジン

アセットマネジメントOne

ARとVRの違いとは?急拡大する市場に注目!

2023/11/30

知恵のハコ

アセットマネジメントOneのfacebook

アセットマネジメントOneのfacebook

皆さまは最近、ショッピングセンターでAR(拡張現実)やVR(仮想現実)のアミューズメント施設を見かけたことはありませんか?多くの人が興味はありながらも、それぞれがどういったものなのか、詳しくは知らないのではないかと思います。本記事では、そんなARとVRの特徴や違い、そして急拡大する市場について解説します。

ARとVRとは?何が違う?

ARとVRは良く混同されがちですが、一言でいうとARは現実がベース、VRは非現実がベースという違いがあります。

<AR>

具体的にARの特徴として、現実世界にデジタル情報を重ねて表示する、というものがあります。これにより、仮想的な情報やアニメーションを現実世界に追加することができます。たとえば、スマートグラス(眼鏡)を使用して、ナビゲーションや情報提示を現実世界に表示することが可能です。さらに身近な例では、ゲームアプリでスマートフォンのカメラ越しにキャラクターを出現させるというAR技術が話題となりました。また、ARは教育にも応用され、学習体験をよりインタラクティブにすることができます。

AR

<VR>

一方、VRは仮想現実の体験を提供します。VRヘッドセットを装着することで、ユーザーはまるで別の世界にいるかのような感覚を得ることができます。この技術は、ゲーム業界での利用が特に注目されていますが、他の産業でも幅広く使用されています。例えば、不動産業界ではVRによる仮想物件ツアーを通じて、現地へ行かずに様々な物件の内覧をリアルに体験できるようになりました。最近では商業施設として高級ブランドがVR上の店舗を運営していることや、配信者の動きに合わせてキャラクターが動くバーチャルYouTuber(略してVTuber)が多くのチャンネル登録者を獲得するなど、VRに関する話題は尽きません。

VR

<MR>

もう一つ、関連する用語で現実世界に3D映像を投影するなどのMR(複合現実)があります。しかし、AR、VR、MRは技術が進歩するにつれてその境界線があいまいになりつつあるため、現実世界と仮想世界を融合して新しい体験を創造する技術という意味で、これらはまとめてXR(クロスリアリティ)と呼ばれています。

MR

AR、VRの市場規模

ARとVRは、現在と将来にわたって急速な成長が見込まれる最も注目すべきテクノロジーの一つです。特に、VRヘッドセットの出荷台数は年々増加し続け、2022年には1,253万台に達しています。さらに、2026年には、2019年の620万台から4倍超の2,600万台にまで増加すると予測されています。

【VRヘッドセットの出荷台数の推移及び予測】

VRヘッドセットの出荷台数の推移及び予測

※2023年以降は予測値。

※上記は過去の情報およびそれに基づく試算であり、将来の結果を示唆・保証するものではありません。

出所:総務省のデータをもとにアセットマネジメントOne作成

日本でも、XR(AR、VR、MR)および360度動画に対応したHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の出荷台数は急速に増加しています。2021年には72万台でしたが、2027年には386万台と、5倍以上に増加すると予測されています。

【日本のXR(AR・VR・MR)・360度動画対応ヘッドマウントディスプレイ機器の出荷台数予測】

日本のXR(AR・VR・MR)・360度動画対応ヘッドマウントディスプレイ機器の出荷台数予測

※2022年は見込値、2023年以降は予測値。

※上記は過去の情報およびそれに基づく試算であり、将来の結果を示唆・保証するものではありません。

出所:総務省のデータをもとにアセットマネジメントOne作成

このような成長は、主に技術の進歩と需要の増加によるものです。ARとVRの技術はますます洗練され、その応用範囲も広がっています。ゲーム業界だけでなく、教育、医療、観光、不動産など、様々な産業で活用されています。特に、2020年以降の新型コロナウイルスによるパンデミックの影響でリモートワーキングやオンラインイベントが増加し、その手段としてARとVRも同時に普及したと言えるでしょう。

ARとVRの展望

将来的には、ARとVRの応用範囲はさらに広がり、より革新的なサービスや商品が開発されるでしょう。また、デバイスの性能や使用感も向上し、よりリアルな体験が可能になると予想されています。例えば、現在はVRヘッドセットを装着する必要がありますが、将来的にはよりシンプルなデバイスやウェアラブルデバイスが普及する可能性があります。実際に筆者はVRヘッドセットを家電量販店に試着しに行き、いくつかの製品を試してみました。画質の高さによる没入感に驚いた一方で、ヘッドセットに重さを感じるため2時間も装着すると首や肩が辛くなりそうだと懸念し、購入は断念しました。近い将来、重量に関するイノベーションが起こることに期待したいところです。

ARとVRは、私たちの生活やビジネスのあり方を変える可能性を秘めています。その成長は現在も続いており、将来的には一層の普及が期待されます。インターネット上の仮想空間であるメタバース市場への注目が日々高まり続けており、その土台となるARやVRなどのテクノロジー進化はこれからも続いていくでしょう。ワクワクな未来が今から楽しみです!

【Facebook】
米国株市場のポイント「瞬解!3行まとめ」を毎営業日配信!お役立ちマネーコラムも
↓下のボタンからフォローをお願いします

わらしべ瓦版を
Facebookでフォローする

わらしべ瓦版をFacebookでフォローする