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最近よく耳にする「IoT」ってなに?

2018/10/04

知恵のハコ

皆さまは、「IoT(アイ・オー・ティー)」という言葉をご存じでしょうか?最近よく耳にするようになりましたが、「IoT」とは何なのか、何ができるようになるのかなど、事例も含めて分りやすくご説明していきます。

まず、「IoT」は、「Internet of Things(モノのインターネット)」の略語ですが、簡単に言うとこの世界のあらゆるモノがインターネットにつながっていくということを意味しています。現在接続しているパソコン、スマートフォン、タブレット端末などの機器に加え、テレビ、自動車、デジタル情報家電など、モノが新たにインターネットに接続する流れは加速しています。総務省が公表している「情報通信白書(平成29年版)」によると、2021年までに約350億個のモノ(デバイス)がインターネットにつながるとされており、世界の人口が約76億人とすると、1人あたり約5個がつながることになります。

では、「IoT」が普及してきている背景には何があるのでしょうか?
IoTが急速に普及してきている背景には、技術革新によるチップの高度化・小型化などにより映像、音楽、写真、文字情報などさまざまなモノのデジタル化が進んでいることや、モバイルテクノロジーの進展、少子高齢化加速による人手不足などがあると考えられ、今後さらにIoTが普及していくものと思われます。

「IoT」によって今後できるようになること

IoTが進むことにより、今後次のようなことが実現できるようになると考えられます。

1.  離れたモノを操作: 現在既に一部実現しているものもありますが、IoTにより、インターネットにつながったエアコン、照明、給湯器、デジタル家電、自動車、医療用ロボットなどさまざまなモノを遠隔操作することが可能になります。

2.  離れたモノをモニタリング: IoTにより、モノを通じて山、海、宇宙など離れた環境の温度、湿度、高度、気圧、音、方向などをモニタリングすることが可能になります。もっと身近なところでは、例えば、インターネットを介して遠隔操作された洗濯機の洗濯工程がどこまで進んでいて、いつ完了するのかなどをモニタリングすることもできます。また、猫などのペットの首輪にセンサーを装備してインターネットに接続すると、留守中の行動をモニタリングすることもできます。

3.  データの自動蓄積・解析を通じたサービスの向上および新たなビジネスの創出: これまではコンピュータを活用するためには、人間による情報入力や分析が必要でした。しかし、IoTにより自動的にモノから吸い上げられた情報がAI(人工知能)により分析され、最適な情報を再びモノに伝達することから、サービスの効率的な制御、向上につなげることが可能になります。天気予報の予測精度向上に、IoTなどを駆使することで、同時に小売企業や電力などの公益サービス企業にその分析データを提供する新たなビジネスの展開も予想されます。

各分野におけるIoTの活用事例

交通機関におけるIoTの活用例
バスは、道路の渋滞や気象条件によりしばしば遅延することがあります。最近では、各バス停にセンサーが取り付けられており、「あと何分でバスが到着するのか」をスマートフォンなどでリアルタイムで検索することが可能です。また、航空業界では航空機掲載のレーダーから吸い上げられた天候、気流の流れ、風速などの気象データの解析を各航空会社で共有することにより、効率的な航空経路の選定や燃料費削減に活かしたりしています。

物流におけるIoTの活用例
近年、インターネット経由でのショッピングが急激に拡大し、倉庫の在庫管理、配送の効率化が重要になってきています。IoTの活用により、ロボットによる仕分けや荷揃えの自動化を進めた結果、完全無人物流センターが実現できる日もそう遠くないかもしれません。あるいは、もしかしたらドローンや自動運転車を活用した完全無人配送サービスが近い将来当たり前になる日がくるかもしれません。

農業分野におけるIoTの活用例
少子高齢化などにより、農業分野における働き手の確保が年々困難になってきています。これに貿易自由化による価格競争も加わり、少ない労力で農作物の生産量や品質をいかに高められるかが喫緊の課題となってきています。IoTにより、日射量・気温などの蓄積データを活用したハウス栽培における水・肥料などの自動システムや、大規模農地における高精度GPSを利用したトラクターなどの自動走行が実現されれば、人の手に頼らず、24時間どんな天候でも作業し続けることができるでしょう。また、生産・流通・販売がつながることにより、市場動向や消費者のニーズをタイムリーに把握し、それに応じた農産物の効率的な生産が可能になると考えられます。

いつくかの分野におけるIoTの活用事例をご紹介しましたが、上記以外のさまざまな分野でもIoTが進展していくことが予想されています。「情報通信白書(平成29年版)」では、IoTやAIにより2016年から2030年までに社会改革が進展する場合(経済成長シナリオ)と変化しない場合(ベースシナリオ)の日本の実質GDPへのインパクトを政府が試算しています。それによると、社会改革が進展する場合2030年に実質GDPを132兆円程度押し上げる効果があるとされ、このことからも、IoTが経済成長に果たす役割が今後さらに高まっていくことがお分かりいただけるのではないでしょうか?今後はIoTの進展によりさらに皆さまの身の回りの環境が変わっていくことが実感できることでしょう。

出所:総務省「情報通信白書(平成29年版)」などの情報をもとにアセットマネジメントOne作成

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