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初めてのトランクルーム~種類や料金、実際の利用方法を解説~

2022/10/21

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最近、街やチラシで“トランクルーム”の文字をよく見かけませんか?トランクルームって使ったら便利そうだけど、実際のところ使い勝手はどうなのか気になりますよね。
そこで、本記事ではこれからトランクルームの利用を検討される方へ、トランクルームにはいったいどんな種類があるのか、料金の相場はいくらくらいなのか、そして実際はどういった流れで利用するのかなどについて分かりやすく解説いたします。

トランクルームの市場規模は拡大

巣ごもり生活が続く中、家以外の収納場所の一つとしてトランクルームの需要が高まっています。

株式会社キュラーズが毎年実施する“Annual Supply Survey”調査によると、トランクルーム市場(屋内・屋外含む)は過去10年で倍増に至る670億円規模へと大きく拡大、テレワークやオンライン学習の急速な浸透をはじめ、巣ごもり生活などの居住環境の変化による新たな収納ニーズが生まれていることが分かります。今後も同等の市場拡大が続くと仮定した場合、2026年には1,000億円を超える規模へと成長する可能性を秘めており、今後の市場動向に関して国内外から高い期待と注目を集めています。

2021トランクルーム市場成長予測

出典:株式会社キュラーズ「トランクルーム市場(屋内・屋外含む)に関する市場規模と成長予測に関する最新の調査結果」

トランクルームの種類

「トランクルーム」は荷物を保管する形態によって種類が分かれています。種類は主に3種類、「屋内型」「屋外型」「宅配型」です。 まず、「屋外型トランクルーム」は屋外にコンテナを据え置いた作りで、大きな荷物の保管に向いています。3種類のなかでも一番安価に利用できます。ただし、空調が整備されていないコンテナはデリケートな荷物の保管にはあまり向いていません。引っ越しや家の建て替え時に一時的に利用する人も多いようです。仮住まいに入りきらない荷物を保管するために、アパートや賃貸住宅を借りると思うと、かなり費用を抑えることができるでしょう。利用時はご自身で運ぶか、運送業者へ依頼します。安いところでは2,000円台/月から利用料金が設定されていることがあります。

トランクルームの種類

2つ目は、ビルや倉庫内のワンフロアを仕切って作られた「屋内型トランクルーム」で、その中でもビルの中で1つずつ部屋のように仕切られているタイプと、倉庫内で収納場所が分かれているコンテナタイプがあります。東京、大阪や名古屋など都心部で多く展開されています。建物内で荷物を保管するため、セキュリティ対策に力を入れている会社が多くあります。常駐スタッフがいたり、監視カメラを設置したり、大切な荷物を守る上で最適なセキュリティを導入しています。空調も整備されていますが、屋外型に比べて利用料金が高いとされています。

屋内型トランクルーム

最後に「宅配型トランクルーム」についてです。こちらは荷物の運搬から出し入れまで全て担当の業者が行ってくれるもので、気軽に利用できます。出し入れに関して事前予約や送料が必要ですが、エリアによっては翌日に届けてもらうこともできるようです。

主な区分としては上記の3種類ですが、細かく見ると様々なサービスが展開されています。下記にいくつか例示します。

  • 車を保有していない方、免許のない方向けに無料のシャトルバスがある。
  • 引越し業者が梱包から配送、保管までやってくれる。
  • 段ボールの中の写真を撮影、データ化してくれ、1点ずつから取り出すことができ、希望すればネットオークションに出品することが可能。
  • 書籍専用、衣類専用、箱に詰めた衣類のクリーニングと保管までを行うサービス。

上記に列挙したような、利用者の細かいニーズに対応したサービスが各社から展開されています。

 ニーズに対応したサービス

トランクルームの初期費用と月額料金の相場

トランクルームの初期費用は業者により異なりますが、管理費や事務手数料、使用料などの費用が発生するところでは月額使用料の約2~4か月分が多いようです。キャンペーン等により初期費用不要の所もあります。また、トランクルームの月額料金は、屋内型と屋外型、宅配型で変わるだけでなく、借りるスペースの広さや立地も大きく影響します。そのため、基本的に都心に近ければ近いほど高額となり、都心と地方都市とでは金額に大きな差が生じます。特に東京23区内は、屋内型・屋外型ともに、相場の2~3割程度高く設定されていることも少なくありません。筆者が調べたところ、都心では地方都市より約3倍の費用がかかっている所もありました。また、土地代が高いこともあり屋外型の数は少なく、屋内型が中心となり、都心から離れるにつれて屋外型が増える傾向にあります。その他、駅から近いかどうかなどの利便性によっても料金は変わるようです。
また、宅配型トランクルームでは管理費や鍵代などが必要ないため初期費用が不要であったり、月額使用料の約1~2か月分とリーズナブルな価格で設定している所が多いようです。月額料金も少量であれば手頃なケースが多く、例えば段ボール1つから預ける場合、月額数百円から利用できる所もあります。

実際の利用方法と注意点について

実際に申込から契約までの流れを一例としてご紹介します。
まず、借りるトランクルームを決めて申し込み(ネットや電話など)をすると必要書類や資料などが届くので、 申込書に必要事項を記入し、本人確認書類などと一緒に返送、会社によっては審査が行われ、その後初期費用を支払い、鍵が送られて来て、実際に預けるという流れです。最近はインターネットだけで手続きが完結する会社も多くあります。またインターネット上でトランクルーム内の見学ができるところもあり、店舗に出向かなくても施設の環境や広さなどを確認できます。オンライン限定の割引プランなども用意されていますので、うまく利用すれば費用の節約になります。
申し込みから利用開始までの期間については、運営会社により様々で、手続き方法によっても大きく異なります。例えばネット申し込みなら即日利用可能なところもありますが、郵送などの手続きが必要なところは時間がかかり、1週間~10日ほどを要することもあります。
保険・補償制度については、全くないところもあれば、加入料を負担して火災保険・盗難保険に加入(収納サイズにより保証限度額が異なる)している会社もあるので、実際決める際にはご注意ください。

様々な活用事例

今回調べていて、様々な活用の仕方があることが分かりました。例えばアウトドア用品を預けて、家からトランクルームに寄ってキャンプなどに行き、帰ったらまたトランクルームに預けるなど、まさに「第二の家」として活用していたり、漫画部屋など趣味の部屋にしてしまうケースです。また、写真やアルバムなど大事なものを常時空調のあるトランクルームに預けることは、保管先として家よりも適しているのかもしれません。

 様々な活用事例

まとめ

筆者の住むマンションにあるトランクルームは常に満室で、残念ながら抽選が外れてしまい預けることができていません。マンション内にあれば大変ありがたいなと思いつつ、今回調べてみて様々なサービスがあると分かったので前向きに検討してみようと思いました。特に、子供用品や、趣味のもの、季節用品を段ボールに詰めて玄関先で預ける宅配型なら気軽に利用できそうです。
家で過ごす時間が増える中、快適な部屋にするために部屋の片づけをする方も多いのではないでしょうか。手放したくないものの預け先としてトランクルームを利用するニーズは今後も増えると考えられます。皆さまも新しい収納術として上手く利用してみてはいかがでしょうか。

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