【座談会】
CONVERSATION
MEETING

CROSS TALK
揺れながら両立を続けた3人が語るリアル。

子育てもキャリアも諦めず、日々の揺らぎと向き合いながら働き続けてきた3人。
それぞれ異なる家庭環境や働き方の中で見つけた“無理しない両立”の工夫や、支え合う職場の空気、前に進むためのヒントを語ります。

MEMBER

  • 山田

    2016年キャリア入社
    リテール&ウェルス・ソリューション本部 プロモーション営業部
    チーム長(インタビュー当時)

    1児の母。プロモーション企画のチーム長。約17名の組織を率いながら、出社中心で業務を遂行。仕事は“場所×内容”で色分けし、朝活・対面・在宅の使い分けで生産性を最大化。

  • 宮﨑

    2012年新卒入社
    企画本部コーポレートリレーション部
    チーム長(インタビュー当時)

    1児の母。コーポレートコミュニケーション(広報)のチーム長。原則出社をベースに、出退社は家庭都合に合わせて調整。緊急対応が多い広報業務でも、裁量を持ってチームを回す。自分の“ひとり時間”を意識的に確保し、発想の質を保つのが信条。

  • 近藤

    2013年新卒入社
    運用本部 運用業務部(インタビュー当時)

    2児の母。運用部門のオペレーションを担当。勤務形態は出社をベースに、午後は一度在宅へ切り替えて、夕方に子どもの迎えに行けるよう柔軟な働き方を実現。

CROSS TALK

当社はフレックスタイム制度等、柔軟に働く仕組みが整っていますが、現在は働き方はどうですか?

宮﨑:私自身は対面のコミュニケーションを重視していることもあり、原則出社をベースに勤務しています。ただ、朝は子どもを送り出してから出社するため、フレックスタイム制度を活用して9時~9時半の間にオフィスに到着していますね。
また、夕方は子どもの迎えに間に合うように17時過ぎには帰宅するようにしていますが、日によっては業務が残っていることもあるので、その時は自宅にPCを持って帰り夜に仕事をすることもあります。
比較的柔軟な働き方を実現できていると思いますが、私に限らず他のメンバーも出社退・社時間はフレキシブルに設定していますね。

山田:私も基本的に出社が多く、在宅勤務は週1日程度取り入れているくらいです。また、メンバーは小学生・未就学児の親が多いので、朝早い時間帯での会議は避けるなど、同じ子を持つ親目線でのチーム運営に取り組んでいますね。
退社時間も周りのメンバー含め、私自身も子どもの迎えが間に合うように17時台に帰ることがほとんどです。

近藤:私も出社が多く、週4日程度は出社していることがほとんどです。ただ、業務の調整がつく限り、15時台に一旦帰宅し、そこから在宅勤務に切り替えて業務を再開することが多いですね。
そうすることで、子どものお迎えに行きやすくなるのでとても助かっています。子育て世代の周りの同僚も比較的柔軟な働き方をしている方が多いと思いますね。

家庭と仕事の両立で"これは大変だった”と感じたエピソードは?

近藤:育休復帰直後にコロナの影響で在宅勤務が常態化してしまったタイミングで、自分自身は家庭と仕事の両立で時間制約があった中、新たな業務を開始するようになり、業務のペースが掴みづらかったのは大変でしたね。出社していれば些細なことでも気軽に会話して聞きやすいですが、お互いに在宅勤務だとチャットでのコミュニケーションが主となるので、なかなか既読にならない時はスムーズにやり取りができなくて困りました…。
特にお迎え時間が迫っている中で、上司のチャットが既読にならない時は、単なる業務終了の連絡を取るにしても相手の反応を待つ間に時間が流れてしまうこともありました(笑)。

山田:既読にならない時間ってもどかしいよね…わかります(笑)。私は、子どもが罹った感染症に私自身も罹った時が大変でしたね。ちょうどその時に私が担当していた大事な仕事があったので、何とか薬を飲みつつ在宅勤務で対応しましたが…。ただ、子どもが小さいうちは、頻繁に体調を崩し、自分も体調を崩すというスパイラルが続いた時はしんどかったな、と振り返ると思います。

宮﨑:本当に子どもは小さいうちはよく体調を崩しますよね(笑)。私は育休から復帰した時はコロナ前だったこともあり、まだ在宅勤務制度はなかったので、毎日所定時間内で勤務を終えなければならない状況が本当に大変でした。当時はPCを自宅に持って帰る仕組みもなかったこともあり、“定時の壁”に毎日追われて、“あと30分あれば仕上がるのに”と何度も思いました(笑)。その後、すぐにコロナの影響で在宅勤務が主流となったので、その点は有難かったというのが本音ですね。
あと、私自身、“良い職業人”であり“良い母”でもありたいという気持ちを常に持っているのですが、当然バランスが崩れることもありますし、そういった時はとても苦しい思いをします。ただ、管理職になって"仕事を任せるのも仕事”と割り切れるようになってうまくバランスが取れるようになったと感じています。

山田:責任も大きいけど、裁量を持って仕事をコントロールできるようになるのは管理職としての醍醐味ですよね。ただ、やはりイレギュラーで生活リズムが崩れてしまうと、余裕がなくなってしまう時はありますよね…。だからこそ、いかに自分の気持ちに余裕を持てるか、これが家庭と仕事の両立で一番大事かなと思います。

近藤:気持ちの余裕は本当に大事ですよね。子どもが"保育園に行きたくない”と言われる朝がしんどいですね。ただ、そういったイレギュラーな時は周りの協力もあって仕事をサポートいただけるので、本当に感謝しています。

会社や職場の支援で助かったこと、有難かったことはありますか?

山田:会社の制度自体は十分整っていると思っています。なので、それを気兼ねなく使える職場の雰囲気が大事になると思っています。有難いことに当部は子育てに限らず、それぞれ違った事情を抱える中で助け合う雰囲気が醸成されています。

近藤:そういった雰囲気って大事ですよね。その雰囲気が醸成されている要因ってどこにあると思いますか?

山田:今の部長自身、母親として子育てを経験されている方という点が大きいと思います。私自身、部長が率先して経験されていた背中を見ていたので、自分も家庭と仕事を両立しながら働くイメージが持てましたね。

宮﨑:率先されたロールモデルが身近にいるのは心強いですね。私が感じる一番良かったと思うことは、コロナ禍で“会社に来ちゃダメ”という状況を一度みんなで経験したことなんです。あのとき初めてチームメンバーでLINEを交換し、Teams会議をゼロから試行錯誤して、“どう回すか”を一緒に考えました。
そこから『中抜けします』『今日は休みます』を前よりずっと言いやすくなった、とメンバーからもよく聞きます。以前は少し早く帰るのにも気が引ける空気がありましたが、柔軟な働き方がここまで浸透した今はその躊躇がほぼ無くなった。この数年で、運用ルールよりも“言いやすさ”の文化が根づいた実感がありますね。

近藤:言いやすさというのは本当にその通りですね。私も子どもの緊急対応時に他のメンバーにお願いできる雰囲気にはとても助けられています。

限られた時間の中で業務をする必要があると思いますが、タイムマネジメントで工夫されていることを教えてください。

山田:正直、いまはタスクがかなり多いんです。メンバーから“本当に大丈夫ですか”と心配されるくらい(笑)。だからこそ、前日か朝イチに“明日やること”を必ずリスト化して、やる場所で三つに色分けしています。
①会社でやる(誰かと協議・決裁が必要)/②移動中にやる(読む・承認するだけで完結)/③自宅の朝活でやる(腰を据えて考える)。たとえばメンバーから上がってくる報告の確認や承認作業は“読むだけ”なので、電車の中で一気に処理します。往復2時間の通勤は、私にとって最も貴重なレビュータイムですね。逆に思考を要する企画や骨子づくりは、家での“朝活”に回す。子どもが起きる前の静かな時間に集中して仕上げるようにして、夜は極力やらない——このルールで崩れにくくなりました。

近藤:私の業務も“日次で絶対にやること”があるため、必須業務は一覧表にして可視化、毎日セルフチェックをしています。また、定期的に発生する月報業務は予定表にあらかじめ締切日を登録しておいて抜け漏れを防止しています。この二段構えで、“落とさない”と“後回しにしない”を両立しています。あと、以前に山田さんの朝活のお話を伺って以降、私もときどき朝の時間を有効活用するようになりました(笑)。

宮﨑:近藤さんは山田さんの朝活を取り入れられたんですね。広報の仕事は日中はとにかく“人と会う時間”が多いんです。取材、会議、調整、社内外の打ち合わせ…。気づけば夕方まで予定がびっしりということも珍しくなくて、正直“作業に使えるまとまった時間が日中ほとんどない”ことも。そのため、私はもう“作業は家でやる”と割り切っています。
日中にスキマがないと、気持ちもパンパンになってしまうので、意識して一人になれる時間を意図的に捻出して、そこで頭を整理するようにしています。また、広報の仕事って、ただタスクを処理するだけではなくて、“どう伝えるか”を考えるクリエイティブな時間が必要なんです。だからこそ、作業モードとは別に“創るモード”の時間を30分でも作るように意識していますね。

ご家族との役割分担はどのように工夫されていますか?

宮﨑:うちは夫がほぼ在宅勤務なんです。そのため基本は家にいるので本当に助かっています。在宅の日は、ちょっとした掃除や家の片付け、それからうちで飼っている犬の世話まで夫がやってくれます。私は出社メインなので、この“家を整えておいてくれる存在”はすごく心強いですね。
ただ、食事だけは彼が全くできない(笑)ので、ここは私が担当しています。仕事でクタクタの日はさすがに料理まで手が回らないこともあって、そんな日は『今日はみんな好きなもの言って!』と出前を取ることもあります(笑)。

山田:うちは夫がフル出社なんです。さらに、私も出社メインで働いているので、食事は惣菜宅配サービスを利用するなど外注化していますね。そのため、平日のご飯づくりは外注化し、休日は料理好きな夫が美味しい料理を作ってくれています(笑)。あと、手のかかる掃除も外注化し、時間を捻出する工夫をしています。

近藤:うちは夫が週2くらいで在宅勤務をしてくれているので、その日だけは子どもの送り迎えをお願いできるので、助かっています。食事は、週末に作り置きをまとめて作ってストックするんですが、だいたい水曜・木曜あたりで在庫が尽きるんです。そうすると、外食したり、宅配に頼ったり、で乗り切っています(笑)。

これから両立を目指す人へのアドバイスやひと言をお願いします!

近藤:当社は、周りが本当に“お互い様”と言ってくれる環境で、私が迷惑をかけてしまった時でも温かく受け止めてくれる人が多いんです。さらに フレックスや在宅勤務が使いやすい空気 もあって、制度を気兼ねなく使えるのは大きな支えでした。
そして、完璧にやらなくても大丈夫だということ。できない日があっても、周りがフォローしてくれるので、続けていればちゃんと両立できます。
だから、これから両立を目指す方には、“一人で抱え込まず、頼れるところは頼っていい” と伝えたいです。

山田:最近とても感じるのは、子どもは親の働く姿を本当によく見ているということです。
去年のファミリーデーで会社に来たあと、息子は“アセットマネジメントOne”という言葉まで覚えて帰っていましたし、朝は私が見ている情報番組の影響でチャートを遊びで書いたりしています。そういう姿を見ると、“親が自然体で働いている様子をそのまま受け取って育っていくんだな”と前向きに思えるんです。
また、両立のいいところは、“仕事の世界”と“家庭の世界”の両方があることが、人生としてすごく豊かだということ。これから両立を始める方にも、ぜひその二つの世界を楽しんでほしいなと思います。

宮﨑:今日3人で話してみて改めて思ったんですが、“こういう働き方が正解”というものは本当にないんですよね。ご家族の状況も違うし、お子さんの性格も違う。両立の形は人の数だけあるんだな、と感じます。
ただ幸いなことに、当社は制度も整っていて、両立しながら頑張っている女性社員がとても多い。だから“こういう働き方ならできそう”“この人のやり方、ちょっと真似してみたい”といったロールモデルが、社内に自然と見つかるのがすごく心強いところだと思います。

両立は難しく考えすぎず、自分がやりたいことを追求する姿勢をまず大切にしてほしいです。制度や周囲のサポートをうまく借りながら、自分のペースで、信念を持って進んでいってもらいたいです。