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新たな資金調達方法と金融商品

2018/11/07

ふやす

金融商品の種類

皆さまは金融商品という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?生活資金として必要な預貯金、リスクを取る見返りにリターンを得ることができる株式や投資信託、あるいは土地や建物に投資する不動産投資などでしょうか。
預貯金は別格として、株式や投資信託も証券会社や銀行などで購入できるため、身近な金融商品として普及しているといえます。しかし、金融商品はこれらに限られません。今回はあまり知られていない一風変わった金融商品について見ていきましょう。

クラウドファンディング

企業が工場開設や企業買収などの大きな投資を行う場合、多額の資金が必要になります。自己資金を元手にすることもありますが、必ずしも手元資金が潤沢な企業ばかりではありません。このような場合は株式や債券の発行などで資金調達を行うことがよく知られていますが、最近では新しい資金調達の手法が生まれています。
その一つがクラウドファンディングです。クラウドファンディング(Crowdfunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語であり、製品・サービスの開発などのために資金が必要な企業が、インターネットを通じて不特定多数の個人や企業から資金の出資や協力を募ることをいいます。
仕組みは以下のとおりです。資金を調達したい企業はクラウドファンディング運営会社に対して、必要な資金の額や事業内容を公開し、運営会社と協議した上で借入条件(借入期間や金利など)を決定します。一方、資金の出資者(支援者)はインターネット上で様々な案件をチェックし、投資対象を決定します。

クラウドファンディングの仕組み

クラウドファンディングは、一般的には出資者(支援者)に対するリターンによって大きく3つの種類に分類されます。

クラウドファンディングの種類
種類リターンの内容
寄付型 リターンなし
金融型 金銭的なリターンを伴う
購入型 金銭以外の物品や権利を購入

ちなみに日本では、金融商品取引法の規制などの関係上、購入型が最も普及しています。
クラウドファンディングは、不特定多数の人から資金を集めることができる起案者のメリット、インターネットで気軽に少額から寄付や出資ができ、支援額に応じたリターンを得ることができる出資者のメリット、双方にメリットがあるからこそ資金調達手法として成り立っているのです。
上記の仕組みにより、案件によってはリターンに比べてリスクの度合の高いものもあるため、出資者となる場合には、ある程度の事前調査が必要と思われます。

映画ファンド

クラウドファンディングはインターネット上で気軽に行うことができるので、さまざまなジャンルで利用されています。今回は最近注目が高まりつつある映画ファンドを取り上げてみたいと思います。
映画ファンドは、その名の通り「映画」を投資対象として出資者から資金を集め、その興行収入やDVD、テレビ放映権、キャラクターグッズの売上げなどを元に、出資者に配当を分配します。投資先の「著作権」に投資する仕組みであるものの、「映画」という一般に分かりやすいものであるため、設定が増えつつあります。
特徴の一つに、出資者に与えられる特典があります。映画の台本や前売り券などのプレゼントから、DVDへの出資者名の表記など実に幅広い内容となっています。
一方、投資商品として映画ファンドを見た場合、ファンドの運用実績は興行収入によって大きく左右されるという特徴があります。映画が大ヒットすれば、出資者は大きなリターンが期待できるものの、逆の場合は元本割れのリスクが非常に高くなるといえます。また、映画ファンドは中途解約ができないため、流動性の面で一般的な投資信託より劣るなど、良い面・悪い面があることから、投資を行う際には入念な事前確認が必要といえるでしょう。
ただし、自分の好きな作家や好きな作品に投資できるという映画ファンドの意義は、収益の多寡だけでは計ることのできないものなのかもしれませんね。

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