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宝くじの「裏側」とは?運営方法や収益金の行方にフォーカス!

2023/03/17

知恵のハコ

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誰しも億万長者になれるチャンスを秘めている宝くじ。みなさんも一度は購入経験があるのではないでしょうか?なんと、成人の10人に7人は買った経験があるというデータもある程、多くの人に親しまれ、長年愛されています。

令和3年度の宝くじの販売実績額は8,133億円にものぼり、この収益金の46.2%が当せん金として充てられ、残りは公共事業や社会貢献広報費*などに使われています。
そんな宝くじは、いったいどのように運営され、収益金はどのように還元されているのでしょうか。宝くじの購入が公共事業の手助けになることを垣間見ていきましょう。

※社会貢献広報費とは、宝くじの社会貢献広報のために、地域文化の振興やコミュニティ活動の支援などをするための資金です。

宝くじの仕組み

■販売元について

販売元は地方自治体です。ですが、地方自治体が直接販売をするわけではなく、総務大臣へ販売申請を行い一連の業務を銀行に委託し販売されています。個人や会社などが販売することは刑法第187条で禁止され、「当せん金付証票法」に定められた全国都道府県と20指定都市である地方自治体しか販売できません。

みずほ銀行は、1945年の第1回宝くじの発売当初から宝くじの販売などの業務を受託し販売から当せん金の支払い、販売元(全国都道府県と20指定都市である地方自治体)へ収益金の納付を行ってきました。

受託銀行の役割

受託銀行では、販売元が定めた販売計画に従って当せん金の支払いまでの様々な工程を受託し運営を行っています。

業務内容
図柄検討・印刷 季節感、色合いを検討し図柄を選定し、特漉きの専用用紙に印刷
広報 テレビCMやネット広告、売り場でのポスターやのぼりといった広報活動
配送・販売 組・番号が地域的に片寄がないように配送・販売
抽選 テレビやインターネットで公開抽選
支払い
収益金の納付
半分近くが当せん金。残りは、手数料を除いた約40%を販売元である地方自治体へ納付

出所:みずほ銀行「宝くじの仕組み」をもとにアセットマネジメントOne作成

収益金の使い道

令和3年度の収益金の実績は、8,133億円でした。では具体的にどのように利用されているのでしょうか。収益金の内訳は、当せん者への支払い金(46.2%)、手数料(14.9%)、社会貢献広報費(1.4%)を除く、3,048億円(37.5%)が全国都道府県及び、20指定都市へ納められ公共事業として利用されました。

また、収益金が充当される事業はインターネットに公開され、誰でも閲覧することができます。下記はいくつかの社会貢献事業を抜粋したものです。詳しくは、宝くじ公式サイト「収益金の使い道」をご覧ください。

項目用途収益金充当事業
暮らしのため ・橋や道路の整備
・交通バリアフリー対策
・道路維持管理事業(北海道)
・県単道路維持修繕事業(秋田県)
・道路事業(大阪府)
子供たちのため ・学校、公園、図書館、博物館などの整備
・子育て支援事業への助成金
・図書館資料整備事業(青森県)
・芸術文化振興事業(千葉市)
・全国高等学校総合体育大会開催推進事業(富山県)
バリアフリーのため ・障がい者支援、女性キャリアサポート
・多文化共生推進事業
・福祉医療対策(群馬県)
・障がい者芸術・文化活動推進事業(滋賀県)
・地域経済活性化事業(堺市)
防災のため ・防災施設の整備、河川改修
・防災訓練、防災ヘリコプターなどの運営
・防災ヘリコプター運航委託事業(岐阜県)
・防災士養成促進事業(愛媛県)
・地域防災対策事業(高知県)
健康のため ・AED推進事業
・高齢者福祉事業
・健診者、移動採血車
・元気に活躍する明るい長寿社会づくり支援事業(宮崎県)
・高齢化少子化対策事業(さいたま市)
・老人福祉事業(横浜市)
環境のため ・樹木や病中防除事業
・ごみ処理施設の整備、リサイクル事業
・自然公園整備事業(長野県)
・鳥取県自然保育促進事業(鳥取県)
・環境保全対策・清掃事業(広島市)

出所:宝くじ公式サイト「令和3年度 全国都道府県及び全指定都市の収益金充当事業」をもとにアセットマネジメントOne作成

収益金の使い道

日本の宝くじの種類

現在販売されている宝くじの種類は様々です。あらかじめ決められた組や番号の券を購入するもの。自ら任意の番号を選び、券を購入するもの。削ったらその場で当選がわかるもの。などが一般的でしょう。

季節に応じて、「サマージャンボ」「年末ジャンボ」「バレンタインジャンボ」等、CMではおなじみの商品の他、あまり聞きなれない商品もオンライン限定で販売されています。機会があれば買ったことがない宝くじへ挑戦してみるのも面白いかもしれませんね。

【販売されている宝くじの種類】

種類販売商品くじの内容
運を天にすべてお任せ ジャンボ宝くじ、全国通常くじ、ブロック宝くじ 組・番号があらかじめ決められた券を購入するくじ
好きな数字を自分で選べる ロト7、ロト6、ミニロト、ナンバーズ4、ナンバーズ3、ビンゴ5 くじの内容ごとに異なる数字を複数選び購入する「数字選択式宝くじ」
削ったその場で当たりがわかる スクラッチ 削ったその場で当たりがわかるくじ
好きな絵柄を選ぶ 着せ替えクーちゃん 5種類の絵柄の中から好きな絵柄を4個選ぶ、宝くじ公式サイト専用くじ

※2023年3月1日時点

出所:みずほ銀行「宝くじ商品一覧」をもとにアセットマネジメントOne作成

日本の〇百倍!?海外の宝くじの当せん額

日本の宝くじのみならず、海外でも宝くじは存在します。アメリカでは、2022年11月に「パワーボール」(数字六つの組み合わせを選んで購入する宝くじ)で過去最高当せん額である、20億4千万ドル(約2,970億円)が出たようです。

日本の年末ジャンボ(2022年の年末)の1等(7億円)と比べると、当せん額はおよそ425倍。当せん確率は約2億9,000万分の1で、年末ジャンボの1等である約2,000万分の1と比べてもはるかに低い確率だということがわかります。ちなみに、受取方法は分割年払い形式もあるようです。

まさに夢のある話ですが、当せん額を手にしたときに使い道に困りそうな額ですね。他にも世界では、高額当せん金のくじが多々あるようです。 ですが、海外の宝くじを購入する時には、刑法185条-187条の「賭博及び富くじに関する罪」に該当する場合があるため、購入時には十分注意をする必要があります。

日本の〇百倍!?海外の宝くじの当せん額

夢をつかむだけでない、収益金が社会貢献になる宝くじ

宝くじは、単に「お金を集めて当せん者に還元する」という目の前の事実だけではないということが分かりました。実は収益金は社会貢献にもつながり、自身の生活にも還元されています。地方自治体の財源の一つでもある宝くじは、娯楽のみならず、身近なものへと姿を変えています。
長年親しまれている宝くじは、CMでもおなじみの“一攫千金”への夢のある存在でもあります。「宝くじは夢を買うものだ」といった言葉も聞きますが、節度さえ守れれば良い楽しみ方かもしれません。あくまでも、宝くじは“楽しめる存在”としてあり続けてほしいですね。

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