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アセットマネジメントOne

今さら聞けない「国家予算」 ~仕組みを分かりやすく解説~

2021/03/03

知恵のハコ

国家予算とは、国の1年間の予算のことで、国や地方公共団体がさまざまな公共施設や公的サービスを提供することを目的として主に税金などからお金を集め、必要なお金を支払っています。なんと普段私たちが支払っている消費税も財源の約2割を占めているんです!そんな私たちの生活と切っても切り離せない国家予算の仕組みについて分かりやすく解説します。

国家予算とは国の1年間の収支計画

国家予算と聞くと何だか難しそう・・・と思ってしまいがちですが、家計にあてはめてみると案外分かりやすいものです。

収入支出歳入歳出
給料など 生活費
医療費
教育費
arrow 税収
税外収入
国債発行など
社会保障
地方交付税
公共事業など
国債など借金返済

上の図のように家計における給料などの収入が、国家予算においては税収などにあてはまります。それに対して家計における生活費などの支出が、国家予算においては社会保障などにあたります。こうしてみると、家計と国家予算は何だか似ていますね。ちなみに国家予算の収入のことを「歳入」、支出のことを「歳出」といいます。 家計において、収入より支出が大きければ貯蓄が減ります。一方、政府は基本的に貯蓄を持たないため、国家予算において税収等より保障等の割合が大きければ借金が膨らみます。国家予算の歳入のうち、国債発行とは国の借金であり、歳出項目を見ればわかるとおり返済する必要があります。つまり、家計で例えれば支出が収入を上回り、それを借金で賄っている状態であり、なんとその割合は歳入の約3割にも上ります。

以下グラフは、国の一般会計の歳入額と歳出額の内訳です。(令和2年度当初予算(臨時・特別の措置を含みます))

グラフ1

グラフ2

出典:国税庁ホームページ

一般会計と特別会計

国の予算には一般会計と特別会計があります。それぞれの違いは以下の通りです。

一般会計特別会計
特徴 一般行政に必要な経費を賄うもの
国の基本的活動を行うのに必要な歳入・歳出を経理する会計
特別な事情のために一般会計とは切り離して管理
国が行う特定の事業や資金を運用する等の目的で一般会計と区分して設けられた会計
用途 公共事業
社会保障など
外国為替資金特別会計
東日本大震災復興特別会計など
財源 国債の発行による収入
所得税
消費税など
復興債発行による収入や復興特別所得税など特定の財源
予算 約106兆円 約500兆円
(会計間相互の重複計上額等を除くと約250兆円)

出所:財務省ホームページをもとにアセットマネジメントOne作成
※予算は2021年度の政府予算

2021年度の予算案には、一般会計総額約106兆円のうち、新型コロナウイルス対策の予備費として5兆円が含まれるなど、政府の積極的な財政出動がうかがえます。

日本の国家予算は増加傾向

2020年は新型コロナウイルスによる影響から、世界的にも未曾有の事態となりました。そのため日本の国家予算においても、新型コロナウイルス対策予備費のほか、社会保障費や防衛費などが増加傾向にあり、それをなんとか国債の発行で賄っている状況です。今まで何となく遠い存在に感じていた国家予算も、実は私たちの税金がその多くを支えています。今一度税金の使われ方について真剣に向き合ってみるのもいいかもしれませんね。

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