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お金っていつからあるの?どんなもの?

2018/12/27

知恵のハコ

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普段何気なく使っている「お金」。身近なものではありますが、その起源などを考える機会は少ないのではないでしょうか。仮想通貨の登場や電子マネーの普及でキャッシュレス化が加速するなか、「お金」の在り方も変わりつつあります。そこで今回は「お金」の役割や歴史についてご紹介したいと思います。

お金には機能がある

「お金」は私達の生活においてどんな役割を担っているのでしょうか。実はお金には3つの機能があります。

①  交換機能:お金を使うことで、モノやサービスを交換したり、それらの価値に対して報酬を支払ったりすることができます。
②  価値保存機能:お金は腐ったり壊れたりしないため、価値を保存しておくことができます。
③  価値尺度機能:お金はモノの価値を同じ尺度(ものさし)で測ることができるので、取引が簡単になります。

これらの機能の通り「お金」があることで私たちの社会活動が円滑かつ効率的になり、豊かな生活を営むことができているといえます。つまり「お金」は私たちの生活を豊かで便利にしてくれるツールといえます。

お金の起源

お金の起源では、「お金」はいつ誕生したのでしょうか。時代をさかのぼってその起源をみてみましょう。
大昔の人々は自分のモノを他の人のモノと交換することで欲しいモノを手に入れていました。これが「物々交換」です。しかし、必要なときに必要なものが手に入るとは限らず、不便なものでした。そこで「貨幣」が登場しました。それが「物品貨幣」と呼ばれるものです。貝や石、布、塩などの誰にとっても貴重で利用価値が高く、かつ長く保存がきくモノが貨幣として使用されました。やがて物品貨幣のなかで、金属(金、銀、銅など)が広く用いられるようになりました。金属は割れたり腐ったりもせず長持ちするため、同じ形のものが何枚も作れて持ち運びにも便利だったためです。 その後、紙のお金、紙幣が登場しました。世界で最初の本格的な紙幣は、10世紀の中国で作られた「交子」だといわれています。当時流通していた銅銭の不足により発行されたものでしたが、製紙技術・印刷技術の発達していた中国だからこそできたお金といえます。そのため、作るのに技術が必要な紙幣が、世界で広く使われるようになったのは、かなり後になってからのことでした。
お金はさまざまな素材、形を経てより使いやすいものになっていったのですね。

ちなみに・・・
漢字の中でお金や財産のことを表す「財」「貯」「買」「貨」「贈」「賭」などの文字には、どれも「貝」という字が使われています。これは、古代の中国で貝殻がお金のかわりに用いられていたからでした。

日本のお金の歴史

日本のお金はどのような歴史があるのでしょうか。
日本で最初に作られた貨幣は708(和銅元)年発行の和同開珎とされていましたが、それより前に富本銭(ふほんせん)が作られていたことがわかりました。一方で、日本では10世紀末から16世紀まで国家による銭貨鋳造が行われず、12世紀以降、主に中国からの渡来銭が流通していました。その後、江戸幕府を開いたことで知られる徳川家康が貨幣制度の統一に乗り出し、1601年に金・銀貨を発行しました。さらに、三代将軍家光の時代には銅貨(銭貨)の鋳造がスタートしました。これにより、金・銀・銭の三貨幣を基本貨幣として全国的な統一が図られました。統一通貨の基礎は江戸時代に築かれたということです。明治時代になると「円」という単位の新しい「貨幣」が誕生し、1882年には日本の中央銀行として日本銀行が設立されます。その後、1942年に公布された日本銀行法により、名実ともに今日につながる管理通貨制へと移行しました。

小判イメージちなみに・・・
江戸時代、金貨をつくる機関のことを「金座」、銀貨をつくる機関のことを「銀座」と呼んでいました。現在の東京都中央区銀座の「銀座」はそこからきています。では「金座」はないのでしょうか。地名は残っていませんが、日本銀行本店は金座の跡地に建てられています。

管理通貨制度とは

現在、日本を含む世界の多くの国で管理通貨制度がとられています。この制度は、法律で定められた通貨制度に基づいて、その国の中央銀行が貨幣の量を管理する制度です。この制度では、国の信用によってお金の価値が決まります。現在、世界各地の為替市場で、世界中の通貨が取引されており、それぞれの国の通貨の値打ちは、そこで決まります。国の経済への信頼が下がると、貨幣の価値も下がってしまうのです。

最後に

「お金」について役割や歴史などをみてきました。今では電子マネーなども身近なものとなっています。今後もテクノロジーの進化によって新しいタイプの「お金」が登場するかもしれません。しかし、「お金」がどんな素材、形になろうとも社会生活に欠かせないものであることには違いありません。「お金」の役割について時には考えてみることで「お金」とよい関係を築いていけるのではないでしょうか。

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