たわら物語

「たわらノーロード」をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
「たわらノーロード」は、2015年12月7日に1号ファンドである「たわらノーロード 日経225」の運用を開始して以来、国内外の各資産・バランス型ファンドが加わり、今では充実したインデックスファンドシリーズとなりました。さらに、テーマ型のインデックスファンドも加わり、アセットマネジメントOneの低コストファンドシリーズとしてラインナップが強化されました。このページでは、そんな「たわら」がどのように誕生したかをみなさんにご紹介したいと思います。

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たわら誕生秘話

少子高齢化、老後の心配、インフレ懸念・・・、わが国の未来に対する不安が高まりを見せるなか、これから未来を担っていく若い人たちに希望を持っていただきたい。そのためには経済的な心配を和らげることが大切で、長期積立投資をしていただける投資信託として低コストのインデックスファンドシリーズを提供したいとの願いから構想を始めました。

こうしたインデックスファンドは、マザーファンドで一括して運用するものがほとんどです。アセットマネジメントOneの統合4社のひとつ、DIAMアセットマネジメントは機関投資家向けのプロダクトを多く手掛けていたこともあり、インデックス運用の実績が豊富で、さまざまなインデックスのマザーファンドを数百~数千億円規模で運用していたため、シリーズの品ぞろえとクオリティには自信がありました。

しかし、他の運用会社がすでにインデックスファンドシリーズをスタートさせていました。それらシリーズとの差別化が必要だとの声が上がり、ブランド開発に取り組んだのです。

まず、社内公募によってネーミングのアイディアを集めてみました。数多くのアイディアが出ましたが、英単語やそれを組み合わせたものがほとんどで、他社のシリーズ名とそれほど代わりばえのしないものばかり。これではダメだと感じたプロジェクトチームはコンセプトを絞るところから考え直しました。

親しみのある、分かりやすい、コツコツと蓄えるといったイメージ・・・、こうしたコンセプトから約300個の候補リストをつくりました。そのリストを眺めていると、プロジェクトメンバーから「“たわら”がいい」という声が上がりました。“たわら”というのは、お米だけでなく、小麦や小豆などの穀物を包み保存する容器の役割があり、豊か、蓄えるというようなイメージがあります。現に神田明神の大黒様は二つのたわらの上に立っています。

社内には「金融商品の名前になぜ“たわら”?」という意見や、面白いといった意見があり、社内を二分する侃々諤々の論争が繰り広げられ、最後は社長提案による社内アンケートで“たわらノーロード”に決定したのです。

その次にプロジェクトチームで考えたのがロゴマークです。ネットユーザーに認知してもらうためには印象的なビジュアルが必要だと考えたのです。さまざまなデザインの中から、3つのたわらを積んだ様子を摸した家紋のようなロゴマークと、金運を象徴する黄色をメインカラーにしました。
かくして、2015年12月7日に「たわらノーロード 日経225」の運用がスタートしたのです。

たわらノーロード
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広がるラインナップ

発表と同時に「たわらノーロード」はその変わった名前などでネット上や資産運用業界ですぐに拡散しました。「たわらノーロード」は「日経225」に続き、「先進国株式」や「先進国リート」、「新興国株式」と順次運用をスタートさせ、こうしたラインナップの拡充は投信ブロガーをはじめ話題となり、「たわらノーロード」の認知が進みました。

そして、あることをきっかけに「たわらノーロード」が使われる場面が大きく増えました。ロボット・アドバイザー導入の波です。金融機関のファンドラップというサービスで、資産配分(アセット・アロケーション)の提案にロボット・アドバイザーの活用が普及しました。こうして、「たわらノーロード<ラップ向け>」を7本設定することになり、一気に「たわら」が増えました。

また、確定拠出年金制度の改正が行われた2016年に設定した「先進国株式<為替ヘッジあり>」と「先進国債券<為替ヘッジあり>」の2本を始め、iDeCo(個人型確定拠出年金)でも多くのたわらが採用されています。

そして、2018年から「つみたてNISA」が始まりました。「つみたてNISA」向けの商品に選ばれるには、コストや運用期間などの各種条件があります。たわらからは国内外の各資産や「バランス(8資産均等型)」などのバランス型、合計17本が対象です(2023年8月末現在)。

2024年1月からは新NISA制度が始まります。これに向けて「S&P500」も設定しました。さらに、ラインナップ拡充と多くのお客さまのニーズに応えられるよう低コストテーマ型インデックスファンド「たわらノーロード フォーカス」の4本も加わりました。

こうした結果、たわらは全部で48本になりました。(2023年11月末現在)

多くの方にご愛顧いただき、たわらの取り扱い金融機関は220社以上(2023年11月末現在)に上ります。インターネット上で手軽に購入もできますし、窓口で相談しながら選ぶこともできるのが魅力の一つです。

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さいごに

皆さんは日本経済新聞の基準価格欄をご覧になったことがありますか?「アセットマネジメントOne」の欄の中ほどに「た・日225」、「わ・国内債券」、「ら・国内リー」と並んでいるのがたわらです。そう、縦に「たわらノーロード」と読めるように略称を考えてみました!!

たわらは若い方たちの資産形成にお役立ていただけるように、低コストのインデックスシリーズをご提供したいとの思いからスタートしました。2019年に3本、2023年4月に8本の信託報酬を引き下げるなど、その思いを形にできるようファンドの運用に真摯に取り組んでいます。これからも初心を忘れずに投資家のためになることをやっていく所存です。

その歩みは少しずつかもしれませんが、着実に進化を続けていきます。「たわらノーロード」をこれからもよろしくお願いいたします。