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いまさら聞けない「NISA」ってなに?

2018/07/20

知恵のハコ

いまさら聞けない「NISA」ってなに?

投資になじみのある方もそうでない方も、「NISA(ニーサ)」という制度のことを一度は耳に、あるいは目にしたことがあるのではないでしょうか。興味はあるけれど、どんなものなのか今更聞けないという方も多いのではないかと思います。そこで、今回はNISAのポイントについて、簡単にご紹介いたします。

NISAとは

NISAとは、「少額投資非課税制度」のことです。一般的に、株式や投資信託への投資で得た利益には20%の税金が課されます。しかし、NISAを利用すれば、一定金額までの投資の利益が非課税になります。これこそがNISAの最大の特徴といえるでしょう。
ちなみにNISAは英国で導入されている個人貯蓄口座、ISA(Individual Savings Account)をお手本にした制度で、ISAの日本(NIPPON)版として、NISAと名付けられました。

3つのNISAを使い分けましょう

個人の方が利用できるNISAには、3種類あります。それぞれ制度の利用可能者、投資対象となる商品や年間の投資上限額、投資期間等が異なります。ライフスタイルや投資の目的、予算などに合わせて自分にふさわしい制度を選ぶことが大切です。

NISAの種類
※1 非課税投資枠を利用して購入した上場株式等を売却した場合であっても、当該上場株式等を購入する際に使用した非課税枠を使用した再投資はできません。
※2 払出し制限が解除されるより前に口座を廃止する場合には、災害等やむを得ない場合を除き、過去に非課税で受領した配当金、譲渡益等に課税されることとなります。
※3 口座開設者が20歳になる前に制度が終了する場合、20歳になるまで毎年80万円を上限に非課税で保有可能な継続管理勘定(ロールオーバー専用勘定)が2024年から2028年までの各年に設定されます。ただし、新規投資はできません。
※4 3月31日時点で18歳である年の1月1日以降(例:高校3年生の1月以降)、および災害等やむをえない場合には、非課税での払出しが可能です。

年間非課税枠が120万円の「NISA(一般NISA)」

2014年に導入されたNISAを指します。他の2つのNISAと区別するために、一般NISAと呼ばれることもあります。日本に住む20歳以上の方が利用できる制度で、投資した年から最大5年間、年間120万円までが非課税となります。投資できる商品は、公募株式投資信託や上場株式などです。他の2つのNISAと比べると年間で非課税となる金額が大きい点が特徴の一つとして挙げられます。

長期でコツコツ資産形成!「つみたてNISA」

投資のコツといわれる「長期・分散・積立」を行うのにより適した制度が、2018年から導入されたつみたてNISAです。年間の投資上限額は他のNISAと比べて低いものの、非課税となる期間が20年と長いため、長期で資産を育てるのに適した制度のうちの一つといえるでしょう。投資できる商品についても、他のNISAが上場株式等に投資できるのに対して、つみたてNISAでは金融庁が定める一定の基準を満たした投資信託に限られています。
ちなみに一般NISAとの併用はできないため、NISAを利用する際には「一般NISA」と「つみたてNISA」どちらを利用するか選択する必要があります。

子供の資金づくりに「ジュニアNISA」

進学や結婚など、自分の子供や孫の人生の節目に資金を用意したいという方は多いと思います。子供の将来に向けた資産形成のために使えるのが、2016年に導入されたジュニアNISAです。
当制度の利用可能者は0~19歳の未成年ですが、実際の運用管理は親権者等が行います。
また、投資対象となる商品や投資期間は一般NISAと一緒ですが、ジュニアNISAは1度投資をすると基本的に利用者が18歳になるまで払い出しができない仕組みとなっている点に注意が必要です。

結局どのNISAがいいの?

もちろんどのNISAがいいのかは一概には言えませんが、たとえばつみたてNISAは前述のとおり、長期で少しずつ資産形成したいと考えている人などに適していると考えられます。人生100年時代といわれる今、20~30代から少しずつ資産形成して老後に備えるためにつみたてNISAを活用するのもいいですし、定年後から始めて10年、20年後のためにお金をふやしていくという使い方もできそうです。
ただし、つみたてNISAは投資できる商品が他のNISAと比べて限られていたり、「つみたて」という名前のとおり、投資方法が「1ヵ月に1回」など、定期的・継続的な買い付けに限られています。1年でより多くの非課税枠を利用したい、株式に投資して株主優待を受けたい、自分の好きなタイミングで投資したいという方などは一般NISAを利用するのも一つの方法です。

インフレ、長生きリスク。これらに備えるためには早くから投資をはじめたいものです。ジュニアNISAを使い、子供に自分名義の口座を持たせることで、子供の投資に対する興味を早くから引き出せるかもしれません。
また、孫に将来のお金を遺してあげたいという祖父母世代の方は、ジュニアNISAを活用して賢くお金を遺すのも一つです。ジュニアNISAの非課税枠は年間80万円。 年間の贈与額が110万円までなら税がかからない「暦年贈与」の基礎控除を活用して、孫のジュニアNISAに入金(=資産を贈与)することは、自ら運用するよりも将来的な相続税負担の軽減にもつながる可能性もあります。

以上、NISAについて簡潔にまとめました。
NISAは日本における「貯蓄から資産形成へ」の流れを後押しするために導入されました。一見複雑な制度に思えるかもしれませんが、資産形成を簡単かつ効率的に行うための有効な手段と考えます。これから夏休み。NISAやジュニアNISAを使って、まずは子供と一緒に投資の勉強を始めてみませんか。

※2024年より「NISA」は「新・NISA」となる予定です。詳細はこちら(財務省「新NISA(令和2年度改正)」)をご覧ください。

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