One ETF

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世界のETFの純資産残高は3.5兆米ドルに

世界のETF市場(ETNを含む)は成長を続けており、2016年12月末で、純資産残高が約3.5兆米ドルに達しました。

純資産残高を地域別にみると、米国が約2兆5450億米ドル、欧州が約5650億米ドル、アジア・太平洋が約2990億米ドルなどとなっています。

世界のETFの純資産残高
米国を中心に発展

出所:BlackRock Global ETP Landscape Industry Highlights December 2016のデータを基にアセットマネジメントOne作成

米国を中心に発展

ETFは1990年代前半にカナダや米国の証券取引所で商品化されましたが、本格的に成長したのは2000年代前半以降のことです。
最大の市場である米国では、アクティブ運用を行う投資信託の運用成績と報酬に対する不満から、ETFを含めたインデックスファンドの人気が高まりました。

米国の個人投資家の間では、ファイナンシャル・アドバイザーに資産運用を委託し、インデックスファンドを使った長期投資用ポートフォリオを組む習慣が根付いてきています。
そうした個人向けポートフォリオにETFがよく使われます。

ETFの種類・銘柄が充実するにつれ、機関投資家のETF活用も増えてきています。
機動的なポートフォリオ変更やヘッジ手段、アクセスしにくい市場への投資といった目的で使われているようです。

欧州でも、インデックスファンドが、個人投資家にも機関投資家にもよく使われており、ETFもその一環で順調に普及しています。
欧州の場合、金融機関同士のスワップ契約によって組成される、ETN(上場投資証券)が広く使われています。

近年話題のETF~スマートベータ、債券ETF、アクティブETF~

近年話題のETFとして、スマートベータ型、債券型、アクティブ運用型などがあります。

スマートベータ型ETFは、「最小分散(低ボラティリティ)」や「高配当」などの「スマートベータ・インデックス」を連動対象とするETFです。
これらのスマートベータ・インデックスは、「S&P500」など主要な株式インデックスの派生型です。

「最小分散インデックス」は、インデックスの構成銘柄およびその構成比を工夫することにより、インデックスの値動きが最も小さくなるようにしたインデックスです。
「高配当インデックス」は、配当利回りの高い銘柄だけに絞ったインデックスです。

米国ではこの数年で、債券ETFが大きな売買高を持つようになりました。
米国国債のインデックスに連動することをめざすETFに加え、社債、ハイイールド債券、エマージング債券などのインデックスに連動することをめざすETFも用意されています。
債券ETFの普及で、個人投資家でも簡単に債券投資ができるようになりました。

機動的なポートフォリオ変更に債券ETFを活用している機関投資家もいます。
株式市場の下落局面では、投資家が株式から債券へ資産配分を変更することを背景に、市場で株式ETFの売りと債券ETFの買いが大きくなる傾向がみられます。
再び株価上昇局面となると、債券ETFが売られる傾向がみられます。

また、米国では「アクティブ運用ETF」も登場しています。
ルールに基づいて運用され、日次の保有銘柄開示がされることなどを条件として当局から認可されています。
ヘッジファンドの代表的戦略である「株式ロングショート戦略」のETFが上場されているほか、たとえば投資適格債券の中から利回りが魅力的な銘柄を組み入れる、といった「債券アクティブ運用」のETFも上場されています。

ETFの多様化
  • 世界のETF市場は、米国を中心に発展し、成長を続けています。
  • 近年話題のETFとして、スマートベータ型債券型アクティブ運用型などがあります。
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