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お金の管理~給与明細の見方~

2019/03/26

ふやす

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今年も桜の季節がやってきました。4月から社会人となる皆さまは、不安と期待の中、準備を進めているのではないでしょうか。社会人生活を送るにあたり何が不安かというと、「会社の同僚・上司とうまく付き合えるか」という人間関係に対する不安に加え、「給与(収入)をやりくりして生活していけるかどうか」というお金の管理に対する不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。今回は、新社会人の皆さまのお金の管理に対する不安が少しでも解消できるようなヒントをお届けします。

給与明細のミカタ(見方)を覚えよう

お金を管理するには、まずは正確な収入を把握することが必要です。給与明細を確認すると、額面金額である「支給合計」より実際の手取りとなる「支給額」の方が少ないことがわかります。これは、給与から様々なものが控除されているからです。控除されるものには大きく分けて「税金」と「社会保険」があります。詳しくは、次の給与明細を一例にご説明します。

2019年4月分 給与明細

氏名:
支給
基本給 170,000
職能給
時間外手当 15,000
役職手当
住宅手当
通勤手当 50,000
・・・
支給合計 235,000
控除
所得税 4,500
住民税 9,000
健康保険料 9,500
介護保険料 0
厚生年金保険料 16,000
雇用保険料 2,200
控除合計 41,200
支給額
193,800
氏名:
支給
基本給 170,000
職能給
時間外手当 15,000
役職手当
住宅手当
通勤手当 50,000
・・・
支給合計 235,000
控除
所得税 4,500
住民税 9,000
健康保険料 9,500
介護保険料 0
厚生年金保険料 16,000
雇用保険料 2,200
控除合計 41,200
支給額
193,800

※上記はイメージです。

① 所得税【税金】
所得の額に応じて(5%~45%の料率)国に納めます。あらかじめ給与から天引きして代納する仕組み(源泉徴収)で概算額が控除されます。この源泉徴収された税金は、年末調整によって過不足が調整され、その年の所得に課税されます。
② 住民税【税金】
市区町村に納めます。前年の1月1日から12月31日までの課税所得をもとに算出され、税率は市区町村によって異なります。住民税は、前年の所得に対し課税されるため、新社会人の皆さまが給与から天引きされるのは2年目の6月からです。
③ 健康保険料【社会保険】
会社や職業によって異なりますが、組合健康保険、協会けんぽ、共済組合のいずれかに加入します。保険料は、標準報酬月額に保険料率を掛けて算出します。標準報酬月額は、4月から6月の報酬の平均額により決定されます。一方、保険料率は保険の種類などによって異なります。算出された保険料は、一般的には会社と従業員が半分の割合で負担します。
④ 介護保険料【社会保険】
40歳から64歳までが徴収の対象です。寝たきりや認知症などになった場合、介護サービスを受けることができます。保険料は、標準報酬月額に保険料率を掛けて算出され、会社と従業員が半分の割合で負担します。
画像1 画像1
⑤ 厚生年金保険料【社会保険】
会社が厚生年金を適用していれば公的年金として加入し、被保険者になります。保険料は、標準報酬月額に保険料率を掛けて算出され、会社と従業員が半分の割合で負担します。
⑥ 雇用保険料【社会保険】
保険料率は、事業によって異なり毎年見直されます。失業時に失業手当(基本手当)や企業に勤めている時に受けられる育児休業給付、介護休業給付などが受給できます。

給与天引きをミカタ(味方)にしよう

画像2 画像2 収入の把握ができたら、そこからどれだけ貯蓄・資産運用に回せるかを考えてみましょう。自分で働いたお金を自分の好きなことに使いたいと思うのは当然のことです。しかし、新社会人になる今こそ、将来を見据えた貯蓄・資産運用を考えましょう。貯蓄・資産運用を早い時期から始めることは、時間が味方となり、貯蓄・資産運用に有利に働くといわれています。

そこでおすすめなのが、「給与天引き」を利用することです。目の前にお金があるとどうしても好きなことに使ってしまいがちです。しかし、あらかじめ別に管理しておくと、解約の申し込みなどのちょっとした手間(手続き)から本当に使っていいのと考える時間が生まれ、不思議とお金が使いづらくなります。会社によって利用できる制度は様々ですが「一般財形貯蓄」、税制面で優遇される「職場つみたてNISA(少額投資非課税制度)」、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」などの取扱いがあれば、活用してみてはいかがでしょう。会社でそのような制度がなければ、金融機関の定期預金や投資信託などの積み立てを始めてみるのはどうでしょう。給与振込先の金融機関に毎月一定額を自動的に振り替えてくれる仕組みなどがあるか確認してみてください。

誰もが新しい環境に足を踏み入れるのは不安なものです。いろんな不安があると思いますが、少しずついろんな事・いろんな人を味方にして、楽しく仕事をしていきましょう。

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