たわらを学ぶ

国内株式と海外株式への投資の魅力の違い

国内株式と海外株式、それぞれの投資魅力について考えてみましょう。
国内株式は、日本人にとってなんといってもその「身近さ」が魅力です。トヨタ、ソフトバンク、NTTといった企業名を見たときにどんな仕事をしている企業かピンとくるというのは自国ならではのメリットです。また、ニュースや新聞などを通じて母国語で企業に関する情報収集をしやすいことも大きな利点と言えます。

一方、海外株式は、個人では投資しづらい地域や国へ分散投資できることが魅力の一つです。日本のGDP成長率が伸び悩む一方、海外にはGAFA※など世界をけん引する企業や、日本にはない技術を持った優良企業がたくさんあります。また、新興国の中には、国民の年齢が若く活気があり、先進国と比べて高い経済の成長が見込める国がいくつもあります。ただし、個人でそういった国に投資をするには、言語や制度などいくつものハードルがあります。国によっては外国人の投資は許されていないというところすらあるのです。海外株式への投資、しかもリスクを抑えた分散投資を実現するには、「ファンド」という選択肢がもっともスマートな方法です。
※米国のIT(情報技術)関連企業大手4社(Google、Apple、Facebook、Amazon)を指す造語です。

海外株式に投資する場合の注意点をもう少し見ていきましょう。第一に、為替です。海外株式への投資は、外貨で行うことになります。つまり、株式の価格変動に加え、日本円⇔外貨の為替の変動の影響を受けます。

例えば、米国株式に投資するファンドで考えてみましょう。
わかりやすくするために、このファンドにおいて、1ドル100円のレートの時にAという米国株式(1株1ドル)1銘柄だけに投資したとします。しばらくして為替が円高となり1ドル80円のレートとなった場合、A株式の値段は1ドルで変わらなくても、日本円での価値は80円となります。以上のように、海外投資する債際の円高は、リターンのマイナスの要素になります。逆に円安はリターンのプラス要素になります。

<円高の説明図><円高の説明図>

第二に、カントリーリスクという価格変動要素も押さえましょう。カントリーリスクとは、ある国では制度が未発達であるとか、政情不安が起こりやすいなどといった点が投資家からマイナスに評価されることで、株式など資産価格のブレが大きくなることをいいます。

「たわらノーロード 先進国株式」は、先進国に、「たわらノーロード 全世界株式」は、先進国と新興国に、それぞれ投資をします。為替の影響はありますが、世界経済拡大の恩恵を受けられるアセットクラスです。また、「たわらノーロード 先進国株式<ヘッジあり>」は、為替の影響を低減できるので、為替の変動を避けたい方にはおすすめです。米国に成長が見込まれる企業が多いと思う場合には「たわらノーロード NYダウ」を、カントリーリスクはあるが長期的に見て大きな成長を期待したいという方には「たわらノーロード 新興国株式」をおすすめします。このように、海外株式とひとくちにいっても、さまざまな投資対象があるのです。