アセットマネジメントOneにおける
社会的使命の実現に向けた取組みについて
アセットマネジメントOne株式会社(以下、当社)は、「社会における存在意義」である企業理念をわかりやすく伝えるために「コーポレート・メッセージ」をつくりました。お客さまの資産形成のパートナーとして、皆さまとともに社会的使命を果たしてまいります。
当社は、資産運用を通じ持続可能な経済・社会とお客さまのしあわせに貢献することこそが、お客さまへのフィデューシャリー・デューティーを全うすることになると考えます。社会的使命の実現に向けて、資産運用会社として当社の果たすべき事項を以下の3項目と定めました。
-
項目 1:
皆さまのニーズを把握・予測の上、最良の商品、最良の解決策、適時適切な情報を長期にわたり総合的にご提供することにより、皆さまの多様な運用目標の実現を目指します。 -
項目 2:
お客さまからお預かりしている全ファンドへの適切なプロダクトライフサイクル管理を通じて、お客さまの期待を上回る長期のパフォーマンスをご提供するように努めます。 -
項目 3:
長期にわたり専門性の高い総合ソリューションプロバイダーで在り続けることが必要であり、そのような組織の維持・強化を実施します。
当社の果たすべき事項への具体的な取組みを以下の通り定め、その取組み状況について定期的にモニタリングしてまいります。
商品力・コンサルティング力の向上
実践すること
- 1.皆さまの理念やビジョンに共感し、皆さまの課題・ニーズを汲み取ります
- 2.皆さまの期待を上回る付加価値の高いソリューションをご提供します
- 3.多様性のある当社ならではの付加価値の高い商品を適切なタイミングで商品化します
- 4.適切なプロダクトガバナンスにより、最適な商品ラインナップを実現します
Ⅰ-①.モニタリング指標: 当社への評価
(1)皆さまからの当社に対する評価
皆さまからの当社に対する評価を真摯に受け止め、適時適切な情報、最良の商品、最良の解決策を長期にわたり総合的にご提供することにより、皆さまの満⾜度の向上に努めてまいります。
- 投信会社満⾜度調査順位︓格付投資情報センター(R&I)「ファンド情報」よりアセットマネジメントOne 株式会社が作成
- 年金顧客満足度アンケート総合満足度順位・複合満足度順位:格付投資情報センター(R&I)「年金情報」よりアセットマネジメントOne 株式会社が作成
(2)お客さまからお預かりしている資産残高
お客さまからお預かりしている資産残高を増やすことが、お客さまからの当社への評価と信頼の証であり、かつ資産運用を通じてお客さまのしあわせに貢献することと考えております。
Ⅰ-②.モニタリング指標: 最適なプロダクトラインナップ
当社は、現在及び将来における皆さまの多様化・高度化するニーズに応えられる資産運用会社を目指しています。皆さまへ最良の商品をお届けすることを可能とする最適なプロダクトラインナップの構築に向け、プロダクトガバナンスを実施しています。
(1)ファンド総数<全体>
(2)残高別ファンド数推移
*1ファンドあたり平均時価残高
Ⅰ-③.モニタリング指標: 情報提供やサービスの充実
当社は、お客さまの立場に立った情報・サービス提供を行うため、日々、情報コンテンツや情報発信の改善に向けた取組みを実施しています。
ウェブサイト閲覧数(万回)
運用力の向上
実践すること
- 1.投資を任せて頂いたお客さまへ最適なソリューションをご提供します。
- 2.市場環境に応じたソリューションを提供します。
Ⅱ-①.モニタリング指標: 外部評価会社からの評価
外部評価会社からの当社ファンドに対する評価を真摯に受け止め、お客さまの期待を上回る長期にわたる質の高いパフォーマンスをご提供することが可能になるよう運用力の向上に努めてまいります。
- ファンドアウォード受賞本数︓出所︓リフィニティブ・リッパー、R&I、モーニングスター(現:ウェルスアドバイザー)
Ⅱ-②.モニタリング指標: パフォーマンス指標
当社は、お客さまへ長期にわたる質の高いパフォーマンスをご提供するために、運用効率を高める取組みを推進してまいります。
(1)公募投信
- シャープレシオの詳細については当社用語集ご参照
- 株式会社野村総合研究所から提供されるFundmarkのデータを用いて、アセットマネジメントOne株式会社が作成
- Fundmarkは、株式会社野村総合研究所が提供する投資信託のパフォーマンス評価レポートです。株式会社野村総合研究所が独自の調査に基づき、運用方針や運用実態に沿って投資信託の分類(Fundmark分類:約300分類)を行っています 。同一分類内において、投資信託のパフォーマンスを相対的に評価し、順位(ランキング)や☆印による5段階の評価(レーティング)を発表しています。
(2)投資顧問
国内株式
- パーセンタイル:■0-25% ■25%-50% ■50%-75% ■75%-100%
国内債券
- パーセンタイル:■0-25% ■25%-50% ■50%-75% ■75%-100%
外貨建株式
- パーセンタイル:■0-25% ■25%-50% ■50%-75% ■75%-100%
外貨建債券
- パーセンタイル:■0-25% ■25%-50% ■50%-75% ■75%-100%
- R&Iから提供される「R&I TOOLS」のデータを用いて、アセットマネジメントOne株式会社が作成
- ユニバース:<資産名称>が国内株式、国内債券、外貨建株式、外貨建債券であり、各資産の<目標ベンチマーク>を参照するアクティブ運用戦略(=パッシブではない<分類>)について、対象期間に於ける月次収益率実績が完全に登録されているファンド
※<>内はR&I TOOLSに於ける属性項目 - ●:各資産に於いて目標ベンチマークを参照し、R&Iへ登録されている当社が運用受託している代表戦略の累積収益率実績を単純平均した値
商品力・コンサルティング力・運用力向上の実践例
当社は、中長期的な資産形成に資する国内外の高パフォーマンス商品等のご提供を通じた皆さまの成功体験蓄積を推進しています。
(1)バランス型ファンドへの取組み
中長期的な資産形成の推進には「長期・積立・分散」が不可欠であり、当社では「投資のソムリエ」「しあわせの一歩(リスク抑制世界8資産バランスファンド)」等のバランス型ファンドへ注力してきました。
代表的なバランス型公募投信である「投資のソムリエ」は、2023年3月末で資産残高5,900億円※を達成しております。「徹底して分散にこだわり、大きく負けない運用を目指すことで、長く投資いただけるファンドを提供したい」との思いから作られました。「投資のソムリエ」の純資産総額を積み上げてこられたのは、この思いを守り、一貫したコンセプトで運用を続けてきたことが実を結んだものと考えております。
投資のソムリエ
(2023/3/31時点)
- 分配金再投資基準価額
- 13,155 円
- 純資産総額
- 5,983 億円
- 「投資のソムリエ」、「投資のソムリエ<DC年金>」、「投資のソムリエ(ターゲットイヤー)」を含む
代表的なバランス型戦略である国際分散投資戦略(Global Risk-factor Parity Strategy=GRiPS戦略)は、2012年の運用開始以降から2023年3月末現在で年金基金等機関投資家向け(助言を含む)1兆11億円、公募投信で1兆1,132億円の運用残高を有しています。多岐にわたる資産に投資を行い、「価格変動要因(リスク要因)」をとらえ、その要因が均等になるように資産配分することで分散効果を追求しています。多くのお客さまに支持されてきたGRiPS戦略による資産運用を通じてお客さまのしあわせに貢献したいと考えております。
GRiPS戦略
(2023/3/31時点)
- 機関投資家向け残高
- 1兆11億円
- 個人顧客向け残高
- 1兆1,132億円
(2)ESGへの取組み・スチュワードシップ活動
ESG投資への取組み
当社は、グローバルイニシアティブへの参画、エンゲージメントの実施や運用へのESG活用等、ESG投資へ積極的な取組みを実施しています。ESGが今後ますます重要視されるなかで、新たな評価軸を設け、分析に取り組むことがESG投資におけるリターン向上への第一歩と考えております。その上で企業の持続的な成長を促すファクターをあらゆる角度から分析し、お客さまへご提供するリターンを向上させることにつなげてまいります。
- 投資哲学・プロセスに明確にESGの要素が組み込まれているプロダクツの残高
- *参考 当社の詳しい「ESG投資への取組み」はこちら
温室効果ガス 排出量ネット ・ ゼロに向けたコミットメント
当社は、2020年12月11日に新しく発足した温室効果ガス(以下、「GHG」)排出量のネット・ゼロ*1を目指す、グローバルの資産運用会社によるイニシアティブ「Net Zero Asset Managers initiative*2」に参画しました。また、NZAMのステアリング・コミッティーから諮問される6社から成る「アドバイザリー・グループ」の一員としてアジアから唯一参画し、運営をサポートしています。
当社は、2050年もしくはそれ以前までにGHG排出量のネットゼロ達成に向けて運用する資産について、2030年時点における中間目標を当社運用資産(2021年3月末時点)の53%、30兆円に設定いたしました。今回設定した中間目標は、NZAMの枠組みに沿ったものとなります。これは極めて野心的な目標ではありますが、ネットゼロ実現に向けてこの達成にしっかりと取り組んでまいります。
- エネルギーの排出量(消費量)と吸収・生産量を合わせてゼロとする取組み。
- 世界の気温上昇を1.5℃に抑えるという取組みに沿った、グローバルの資産運用会社による、2050年までのGHG排出量ネット・ゼロに取り組む企業への投資を積極的に支援するような取組みで、その動きを加速するためのイニシアティブ。グローバルに128の団体から構成される。
- *参考 当社ニュースリリース(2020年12月11日):「温室効果ガス 排出量ネット ・ ゼロに向けたコミットメントを表明」
- 当社ニュースリリース(2021年9月10日):「運用資産ネットゼロ達成に向けた中間目標の設定について」
スチュワードシップ活動
当社は、皆さまと社会に貢献する運用機関として適切なスチュワードシップ活動を行い、持続可能な経済・社会とお客さまのしあわせに貢献したいと考えております。当社のスチュワードシップ活動については、ESG投資への取組みと共に「アセットマネジメントOne スチュワードシップレポート」として当社ホームページにて皆さまへ毎年ご報告しております。
- (出所)みずほR&T コンサルティングレポート Vol.3 2022 「運用機関のスチュワードシップ活動 ―企業向けアンケートの結果より」
- みずほR&Tが東証一部上場企業1000社(時価総額、従業員数等でスクリーニングを実施)のIR担当者にアンケートを実施し、106社が回答。回答期間は2021年11月~12月。評価対象の運用機関は信託銀行・保険会社・投資顧問会社計74社。
- 詳しくは、みずほリサーチ&テクノロジーズ コンサルティングレポート vol.3
(3)グローバル投資への取組み
当社は、「グローバル資産運用市場の成長取り込み」を重要戦略と位置付けて、①地域・顧客層を明確化した営業戦略の構築、②海外顧客向け商品の導入・育成、③グローバルな会社基盤の構築に向けた施策を立案、実行しています。
公募投信の代表的なグローバル株式ファンドである「未来の世界シリーズ」は、2023年3月末で資産残高約1兆7,000億円を達成しております。未来の世界シリーズは、投資対象国の株式の中からハイクオリティ成長企業を発掘し、株価が割安な水準にあると判断される銘柄を厳選して、中長期的な視点で運用を行ってまいりました。今後も、日々の市場環境の変化等に向き合いながら、お客さまの資産運用に貢献できるよう努めてまいります。
未来の世界
(2023/3/31時点)
- シリーズ累計残高
- 1兆7,283億円
- 未来の世界ESG
- 8,621億円
組織力の向上
当社は「総合ソリューションプロバイダー」として、最高水準の商品力・コンサルティング力・運用力を用いて、皆さまのニーズに応じた最適なソリューションを提供するとともに、付加価値の高い運用によりアウトカムオリエンテッドなサービスを提供する運用会社を目指しています。
実践すること
- 1.従業員がそれぞれの価値観や働き方を尊重され、安心して活躍できる環境を整えます
- 2.高い専門性と使命感を強く持つプロフェッショナルが選び、集い、留まる会社とします
- 3.人材の多様化を推進します
- 4.全ての活動にサステナビリティの視点をもって責任ある行動をします
Ⅲ.当社の人事制度改革
資産運用業界を取り巻く外部環境の変化はめざましく、この変化は今後ますます加速していくことが見込まれます。こうした変化に対応し、長期にわたる専門性の高い総合ソリューションプロバイダーとして競争力を持った活力ある組織を構築するため、高い専門性と強い使命感を持ち持続的に成果を出せる人材(プロフェッショナル)がより求められることになります。多様かつ高度な専門性と使命感を強く持つプロフェッショナルをきめ細やかに評価・処遇・育成できるよう、2020年10月から新人事制度の導入を実施しました。
新人事制度のコンセプト
-
① One to One:職種に関わらず一人ひとりがプロフェッショナルとして認められ、
一人ひとりの仕事や実績、働き方にきめ細かく柔軟に対応する -
② Pay for Job, Pay for Performance:プロフェッショナルとしての結果責任を一層強く報酬に反映させ、
会社は職員の何に報いるのかを明らかにする -
③ Market Competitive:当社のバリューを体現し、職種に関わらず高いパフォーマンスを継続的に
出す人材の確保に向けて、人材マーケットにおいて業界内で競争力を持つ
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