One ETF

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ETFコンテンツのご紹介

投資信託・上場株式と比較したETF

ETFは、投資信託の一種ですが、証券取引所に上場されているため、上場株式と同様に売買することができるという特徴があります。

ETFを一般的な投資信託・上場株式と比較すると、以下の図のようになります。

ETF/投資信託/上場株式の比較表

ETF/投資信託/上場株式の比較表

平均信託報酬は、2017年2月末時点。日本国内の公募投信(公社債投信を除く)、および東京証券取引所に上場している国内ETFの平均値をアセットマネジメントOneが算出

ETFの発行市場と流通市場

ETFを含め投資信託の仕組みの根幹は、運用会社(委託者)と信託銀行(受託者)の信託契約です。
運用会社が運用の指図を担当し、信託銀行が株式や債券などの資産の売買・管理などを担当しています。

ETFの発行市場と流通市場1

通常の投資信託の場合、一般的に運用会社は販売会社(銀行・証券会社など)を通じて投資家を募集します。
投資信託を購入したい投資家は、販売会社を通じて手数料を支払い、受益権を取得します。
投資信託を解約する際にも、投資家は販売会社を通じて解約を申し出、換金代金を受け取ることとなります。

ETFでは、発行市場(プライマリー市場)と流通市場(セカンダリー市場)の二つの市場が設けられています。

ETFの発行市場と流通市場2

通常の投資信託の設定・解約プロセスに当たるのは発行市場です。
発行市場では、大口の投資家の申し込みがあった際や、ETFの需要が高まった際などに指定参加者(証券会社)が資金または株式を運用会社へ拠出します。
拠出を受けた運用会社はETFの受益権を発行します。
指定参加者は発行された受益権を、申し込みを行った大口の投資家へ渡したり、証券市場へ流通させたりします。
指定参加者は通常の投資信託における販売会社に当たる存在です。

一般的に個人投資家はETFの発行市場には参加しません。
個人投資家は流通市場でETFの売買を行います。
流通市場では、発行市場で発行された受益権が取引所を介して売買されています。
ETFを売買したい投資家は証券会社へ注文を出し、証券会社はその注文を取引所へ取次ぎ売買を成立させます。
流通市場では、リアルタイムで変化する取引価格で売買を行うことができます。

流動性・透明性

流動性・透明性・低コストなどが、ETFのメリットとしてよく挙げられます。
これらの特長には、発行市場流通市場の仕組みや指定参加者の働きが大きく関わっています。

一般的に「流動性」とは、売買したいときに、すぐに取引できるかを指します。
流動性がない状態とは、銘柄を売買したいのに、取引相手がいないためにすぐに売買できない、あるいは売買が成立しても、投資家にとって大幅に不利な値段での取引となることを言います。
流動性がある銘柄かどうかは、ファイナンス情報サイトや取引所のサイトで確認できる過去の「売買高」や「売買代金」が参考になります。
しかし、ETFの流動性は「売買高」や「売買代金」だけで測ることはできません。
前項では、ETFに発行市場と流通市場があることを説明しました。
一般的な株式は、発行されている数が限られているため、証券会社が顧客の売買に応じることができない場合がありますが、ETFについては、この発行市場が存在するために、基本的に発行されるETFの受益権口数に制限がなく、買いたいと思っている投資家の注文に応じることができる仕組みとなっています。
また、指定参加者は市場に対して常に「気配値」を提示すること(これをマーケットメイクと言います)が求められております。
このマーケットメイクによって、投資家にとって大幅に不利な値段での売買が成り立ちにくくなっています。

ETFは、上場されたインデックスファンドであるため、透明性が高い金融商品になっています。
連動対象インデックスが定められていることにより商品の性格がはっきりしているのに加え、上場要件を満たすため情報開示が充実しています。

ETFの仕組みは、ETFのコストが低くなる一因となっています。
発行市場において運用会社は指定参加者および大口の投資家のみを相手に募集を行います。
そのため、通常の投資信託と比べ、ファンド内での資産の売買頻度が抑えられる傾向があります。これにより資産の売買手数料が低くなります。

ETFのメリット

ETFの価格(基準価額、取引価格、i-NAV)

ETFは、通常の投資信託と同様に、1日1回「基準価額」が算出されます。
まず、組み入れられている株式や債券などを時価評価し、純資産総額を計算します。
純資産総額をその日の受益権総口数で割ったものが基準価額です。基準価額はETFの本来の価値を表しています。

上場市場で売買されるETFには、基準価額とは別に、実際に取引された価格である「取引価格」(「市場価格」「売買価格」とも言う)があります。

ETFの取引価格は、ETFが組入れている資産の時価変動やETFに対する需給バランスの変化により取引時間中に変動します。
一方、ETFの本来の価値を表す基準価額は1日1回しか更新されませんので、取引時間中の変動は反映されません。

そこで、取引時間中にETFの価値を知るために「インディカティブNAV(i-NAV)」という価格指標が公表されています。

インディカティブNAVは、ETFが組入れている資産の時価変動を反映してリアルタイムに算出される、基準価額の推定理論値です。投資家はインディカティブNAVを見て、ETFの取引価格が割安か割高かを判断することができます。
インディカティブNAVは日本取引所グループのホームページ等で見ることができます。

ETFの価格
  • ETFは、投資信託の一種ですが、取引所に上場されているため上場株式と同じように取引できる点で上場株式と似ています。
  • ETFには、運用会社と指定参加者(証券会社)がETFを設定・解約(交換)する「発行市場」と、投資家がETFを売買する「流通市場」があります。
  • ETFの特徴として流動性・透明性が挙げられます。
  • ETFの価格には、本来の価値を表す「基準価額」、市場での「取引価格」に加え、基準価額の推定理論値である「インディカティブNAV(i-NAV)」があります。
  • 日本取引所グループ
  • 日本取引所グループ「東証マネ部!」ウェブサイトへ